2016.1.22. ----1ページ目-----     PAGE 1

 

これまで公にしていなかったPRSの「2002 Doragon INLAY」(左右反転・模写)を、とある事情によりサイトへ載せる事としました。
まずはじめに記載しておきますが、このインレイを製作したのは2008年の夏頃です。楽器本体は以下のとおり。


Nik Huber(ニック・フーバー)「Dolphin」シリアルNo:#5344

 

ドラゴンインレイを製作するに至った経緯
私が昔からお付き合いがあるお客様からのご要望・ご依頼でもあり、また私自身PRSのギターやインレイに対して当時から非常に尊敬の念も持っており、ポールリードスミスが大好きでした。技術的に自分に可能かどうか?というある意味自分への挑戦もかねて、そのお客様のためにこのインレイをニック・フーバーのドルフィンというギターに施しました。

このタイミングでサイトへ載せた理由は、このギターがすでに数年前に某大手楽器店にて中古として売られ、所有者が変わっていたという事を最近知ったためです。願わくば生涯大切に使い続けてほしかったのですが、製作を依頼されたご本人からは「やむを得ぬ事情により手放した」と聞いています。

こうしてWEB上へ載せたもう一つの理由として、万一このギターがあらぬ事実を造りあげられて(でっちあげられて)高値で取引されたり、事実無根の情報を付けられて後世に残るような事があってはならないと思ったからです。
第三者の手に渡ったとなると今後どのようにこのギターが残っていくか、どのような方が所有されていくかは私に知る術はありませんので、このインレイの”出所”をはっきりと世間へ知っていただくためにも、こうして公表した次第です。

 

  

I respect the Dragon Inlay PRS Company designed.This inlay is made just for my friend,not for sales.

コントロールパネルの裏側にはこのように記載してあります。
Z.K.とはZinギター工房(Zin Guitar Workshop)の「Z」と、私の名前 神谷一毅(KAMIYA,KAZUKI)の「K」

  

  

  

前述したとおり当時は(今も)「インレイ」という技術を追究・探求していくにあたり、PRSのドラゴンには本当に圧倒され感銘を受けました。左右反転とはいえデザイン・著作権の問題なども頭をよぎりましたが「昔からのお客様、完成した時にはどんなに喜んでいただけるだろうか、生涯大切に使っていただけるだろう」といった思いと、私自身の技術的な好奇心に押され、いま思うと安易ではありましたがこのドラゴンインレイを製作してしまった、というのが本当のところです。

PRS(ポールリードスミス)の今後の発展と、これからも刺激的なギター、インレイ作品を世に出していってほしいと
心から願っています。I LOVE PRS.