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ゴールデンウィークも最終日となり外はシトシトと雨。連休の最後の日は外出を控える人が多いとか。。。朝早く(といっても9時30頃)目が覚めたので買い物をしに近くのスーパーに行くとけっこうな人でにぎわってました。映画でも観ようかなあ、と思いましたがここ最近ハズレばかりで気分ものらないし。

最近観た映画で「おもしろかった」と思った作品は「CHAOS」。
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俳優の豪華さもさることながら脚本も期待以上にGOOD!でした。一見バラバラの事柄が物語が進行するにつれ徐々に繋がっていくサスペンスものです。ジェイソン・ステイサム、かっこいいですね~。そうそうレンタル開始からもうずいぶん経ちますがこの前ようやくトランスポーター2」を観てサイコーでした。ありえないカーチェイスシーンとかいっぱいでしたけど、ま、そこは映画、という事で。

 

ええと、今回は茶木のピックギター、ネックリセットをご紹介します。はじめの状態です。ネックジョイント部が外れる方向に動いています。かなり前、1年半ほど前におこなった修理なので思い出しながら書いていきます。


 

ネックヒール部のところに小さな穴をドリルで開け、そこからいつものスチーム(エスプレッソコーヒーマシン)パイプを差し込み一気に蒸気を入れて接着剤を緩く・溶かします。



ネックが外れたらいつものごとく余った蒸気でエスプレッソコーヒーを作り美味しくいただきます。
注*これを行わないとネックリセットはうまくいきません。

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ネックヒール部はご覧のとおり3ピース構造でしたがもともとの接着が弱くスチームの熱により外れてしまいました。また接着面を確認してみるとかなり粗い状態でした。ベルトサンダーで削ったまま(#60~80)の粗い面で、指で触ると凹凸がハッキリ分かるほどでした。。。。これでは接着力がかなり弱くなってしまいますね。


 

この絵を見て「だるま落とし」を思い出しました。子供のころ祖父母のところへ行くとよく遊んでくれました。

 

ボディ側はスプルース材のネックブロックなのでジョイント外しの時の「蒸気」で多少の変形や木の膨らみがあります。細かな部分は木工パテで、かなり厚みが足りないところなどはメイプル材でシムを作製し接着。まずはボディ側のジョイント部をキレイに整えていきます。

 


 

余談ですが・・・

ちなみに上の画像は友人のマーチンのネックをリセットしたところですが、なんと開けてビックリ!紙きれが挟まっているではないですか・・・・。新品で購入して4~5年ワンオーナーもの、はじめてこのような修理をするという事からおそらく製作段階・はじめから入ってたのでしょう。と、まあこのような事例を毎回見ているので何十万、何百万もするマーチン、GIBSONを見ても「ふーん、、、」という感覚にしかならなくなってしまいます。。。。^^;

 


 

さて「だるま落とし」状態となってしまったネックヒール部。接着面の平面出し、#240~#360位のペーパーでキレイに仕上げてから接着します。接着面をキレイにペーパーがけした分厚みが薄くなりますがそこは仕方ありません。


ネックのジョイント部はこのまま差し込むとかなりブカブカなのでメイプル材で上写真のように厚みを増してやります。

 

ボディとネックがピッタリと合うように、(基本的には)ネックのジョイントをノミやペーパーなどで調整していきジョイント接着します。ネックをジョイントする前に、ヒール部はキレイに成形・ペーパーがけします。

 

そしてネックジョイント周りの部分塗装を行い完成です。

 

外は雨脚が強くなってきました。連休中ずっと暖かい、というか暑かったので今日は少し肌寒く感じます。頭のリフレッシュも十分できたので明日からまた頑張って仕事です。(ん?今も仕事中??)

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