2014.03.24. ----1ページ目-----     040)PAGE 1

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る

 

ここ数年、「偽物」のGibsonやFenderをよく見かけるようになりました。そこで本物と偽物の比較画像を載せたいと思います。

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

  

 

一見すると素人目では違いなんて分かりませんよね。でもある程度本物を見慣れていると違和感はすぐ分かるはず・・・

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

ロゴです。本物はしっかりと本来のインレイで貝が埋まってますが、偽物はいわゆる貼り貝仕様。
*勿論本物でもシールタイプはあります

 


 

Gibsonロゴの事で一つトピック・・・・
下記↓↓は左右とも同じ画像(本物のロゴ)ですが年代によってこのようにアバウトに埋め込まれてます。

  

どういう事かと言うと、「Gibson」というロゴの「形どおり」に掘り・埋め込まれているものや、赤点線のように形どおりには掘らずアバウトに掘り、その他の空間は樹脂によって埋めているものがあります。後者のほうが多く見かけます。

ちなみにGibsonの「bson」の部分はあきらかに赤点線のように掘られているが「Gi」のところは形どおり掘られているのか不明。。。
あくまで塗装の"引け"などから判断。

 


 

 

  

「レスポール」の部分はどうでしょうか、よく出来てますよね〜

  

トラスロッドカバー、ここはイロイロな仕様があるので偽物のカバーでもあり?w

 

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

ヘッド裏のシリアルNoです。ご丁寧に「Made in USA」まで刻印されているとは・・・・
当然これらフェイク物はMade in Chinaだが、中国人ってホントこういうの作ってて恥ずかしいと思わないのだろうか? それが全く思わないらしい。お客さんで最近まで中国へ出張に行ってた方のお話しを聞いたが、むしろ「なぜ作っちゃ悪いんだ!かまわないだろ!」という意識らしい。金儲けできればそれでいいみたいね(-_-)

 


 

偽物の紹介をしているとなんとなく気分も悪くなる・・・・だから休憩。

 

先日のリペア項目で「ホームページの横幅云々・・」の話をチラッとした。今までの当サイトの横幅は800pxでした。ところが先日から1024pxにした。同時にHP作成アプリもGoLive→DreamWeaverへの乗り換え。今までのページに関しては800pxのままにしておくつもりだったのだが、(ある意味)完璧主義の私としてはどうもムズムズしてならない・・・・

 

やりました、全ページを1024pxへ変更完了! 大量のページを一つずつチマチマと、大変だった〜

 

しかもなぜかGoLiveで作成したページのレイアウトをDWで開くと「テーブル」が使われていたりして、なんだかスッキリしない。そこでDWで"いち"からテンプレートを作り元のページからコピペ・コピペ・コピペ、画像の大きさをドラッグで手直し・・・コピペ・コピペ・コピペ、画像の大きさをドラッグで手直し・・・の無限ループ作業。

プロが作ったサイトのような凝った演出などしないのでDWなんて宝の持ち腐れと思うかもしれないが、GoLiveの操作に一番近いアプリがDWだったのでね。ホームページなんてものは内容が濃ければ、有用な情報が載っていれば素人さ全開のサイトでも観ていただけると信じています。

 

ところで、今までの画像は800px用として載せていたので、引き延ばすと当然ながら画像が粗くなります。


    
元の画像↑                 同じ画像を拡大表示↑

iPhoneやiPadで観ているとそれほど違いは分からないのかもしれないが、PCで観ると画像の粗さがよく分かる。
先日も書いたが、あなたの視力が落ちたわけではないのでご安心を。

 


 

元に戻ろう。続き・・・

 

  

お次はヘッド部分での材の接ぎ。

 

↓ナットの部分も見てみましょう・・・・↓

  

  

本物はナットを接着してから塗装を施すため、ナット側面には塗装が載っています。(ナット交換してある物は塗装は載っていない)

 

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

Gibsonのお家芸とも言えるネックバインディング。本物は(フレット交換していなければ)このようにフレットの延長のようにバインディングが施されています。

 

  

いちおうケースの出来映えも比較。

  

 

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

トラスロッド部分です。一目瞭然ですね〜

  

偽物のほうのロッドは奥のほうに見えてますが、パイプレンチではなく六角レンチ仕様ですね。

 


↑これは偽物のほう。
本物のGibsonレスポールのナットを外した画像はナット交換時じゃないと撮れないのでね・・・

 

↓↓左が偽物↓↓                             ↓↓右が本物↓↓

  

P.Uキャビティ内の画像です。うほ〜ガタガタw 導電塗料がオマケ程度に塗られてますね。

  

↑↑コントロールキャビティもこのとおり、オマケ導電塗料仕様。

 


 

はい、お疲れ様でした。

言うまでもなくこうしたコピー商品・粗悪品は楽器としての状態もひどく、演奏性うんぬんなどは目があてられるものじゃない。普通のお店・楽器店ではまずこういった「偽物」は置いてないと思いますが、仮にもしこのような偽物ブランド商品を発見したら絶対に購入しないでほしい。そもそも偽物の販売自体が違法で、偽物と知っていて購入するのもまた違法。

とはいえ、たとえば中学生や高校生がこれら偽物Gibsonを見たら「お!これGibson?安いじゃん!」って感じで購入してしまうんだろうな〜・・・・・
こうした被害者を増やさないためにもたとえ遊び半分でも偽物ブランドと知ってて購入するのはやめましょうね。
「購入する=製造者の儲けになる」ですから。

2014.03.22. ----1ページ目-----     PAGE 1

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る