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3ページ目はピックガード製作です。前ページまででボディ側の処理・塗装は完成しました。塗装をする前に戻りますが(あくまで私の)ピックガード製作手順をご説明。

 

用意するのはトレーシングペーパーとデザイン用の細い芯シャーペン。

 


上の画像↑は塗装に入る直前ですが、トレーシングペーパーにピックガードのピッタリ寸法を書き写します。ちょうど塗装/無塗装部分の境目が段差になっているので罫書きやすいです。

 

←忘れずに直径も測ります。

 

 

さて、ここからが私特有の方法かも。

先ほどのトレースしたものをPCに取り込むためスキャナーでスキャンします。次にそれをイラストレーターで「ファイル」メニューから「配置...」で画像を貼ります。新規...でスキャンした画像をドラッグ&ドロップしてもOK。

 

配置した画像を下絵として、ベジェ曲線でピックガードの形を描きます
サウンドホールの直径を測ったので、楕円形ツールで正円を作る。

 

「オブジェクト」メニューから→パス→パスのオフセット...を選び約1.3mmほど大きいサイズにします。あ、その前に円の部分はハサミツールでカットしましょう。
*画像では「効果」メニューからパスのオフセット...を行っているが間違い

 

赤線がオリジナルより1.3mm大きい。黒線がオリジナル。

 

で、1.3mm大きくした線をプリントアウトします↓↓ 線の太さは0.5ptくらいだと細くちょうどいい・・・

はいこれで正確に1.3mmだけ大きなサイズのピックガード形が完成しました。

「こんな面倒な事してるの?」「手書きでいいじゃん?」って思った?
たしかに手書きでもいいんですけどね。。。。初めてのパソコンを買った時からイラストレーターにはお世話になっていて、仕事でもいろいろと活躍しています。インレイの下絵段階の配置やリペア料金表など、その他諸々。バリバリと使いこなしているので大した手間じゃないんです。勿論この方法は「私の方法」です。手書きでもなんでも自分の慣れた方法ならなんでもあり。

 


 

続き・・・新しく製作する「ピックガードの形」をプリントアウトしたら、その用紙裏に両面テープを貼っていきます。

 
線の内側・外側にまたがるように貼ります。またがるように貼らないと後で困る事に・・・

 

両面テープを貼り、適当な大きさにカットしたら、これまた適当な合板にペタッと貼ります。

合板の厚みには注意(あまり薄いのはダメ)

 

  
↑↑バンドソーで適当にカットしたら・・・・・           ↑↑ベルトサンダーで適当に成形・・・・ちがう、正確に。

 


↑↑ちょっとピンぼけだけど、ハイいっちょあがり!

 

 

  
↑合板テンプレートをもとにピックガード材に形を書きます。     ↑良く切れるハサミでチョキチョキ。

 


 

「チョキチョキ」でふと思い出した・・・・昔「モダンチョキチョキズ」ってありましたよねコレ

 

芸能人はあまり興味がないので、よく名前と顔が一致しない事がある。先日(奥さんの希望で)「ジーン・ワルツ」という映画を観ました。

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妻:「あ、濱田マリも出演してる」   私:「あ、モダンチョキチョキズの人だ」

妻:「え?何それ?この人女優だよ」

私:「え?この人もともとボーカリストだよ」

お互いしばし説明・・・・

 

「モダン〜」の時から相当インパクトのあるキャラだったから邦楽をあまり聞かない私も濱田マリの事はよく知っている。

 

濱田マリ・・・・・

なぜだかこの人の事は好きだ、気に入っているという感じ。なんでだろう・・・・

そこでよ〜〜〜〜く考えてみた・・・・・・

あ!

なんとなく似てない? 顔の系列というか雰囲気が。


ヘレナ・ボナム=カーター

以前にもPRSペイントの記事でこの人の事が好きだ、と書きましたがどうやら「この系統の顔・キャラ」に惹かれるらしい。

 


 

やばい、また話が逸れた。続き・・・・

 

大まかに切ったピックガード材、裏側はシール。

←このままでは「この面」に両面テープを貼れないので軽くペーパーをかけて表面のワックスというかツルツル面をマットにする。

 

  
テンプレートに両面テープを貼る↑↑               ↑↑ピックガード材とテンプレートをくっつけて・・・

 

←これで下準備が完了。手で持っている四角い合板にも両面テープで固定。

 

さあ、次はトリマーでカットだ!

 

 

↓このようなコロ付ビットを使います。
  

かなり削りカスが出るのだが、これがやっかい。木材を削った場合はエアダスターで吹き飛ばせば綺麗になる。ところがこの手の樹脂素材を削ると静電気のせいで身体に付着しまくるのだ・・・入念にエアダスターで吹き飛ばさないと、帰宅しお風呂の中で髪の毛や耳の中から黒いカスが出てくることに。

 

  
↑ひとまず完成です。                       ↑このような保護シートのささくれは軽くペーパーで落とす。

 

トリマーでカットしたあと、ピックガードを「裏側の保護シート」から剥がします
  

なんで剥がすの?と思われますが、たまに裏側のシール部分に削りカスが入り込んでいる事があるんですね。一度シールの保護シートを剥がしてカスが付着していないかチェックしたほうが無難。ギター本体に貼り付ける出番がくるまで、代わりにワックスペーパー・テフロンコートされたクッキングシートを貼っておく。

いったん剥がした保護シートを再び正確に貼るのは面倒・困難なのでクッキングシートを、って事です。

  

テンプレートには年代とモデルを書いておきましょう。ただ滅多にドンピシャで合うものはありません。みなビミョ〜に形が違います。なのでアコギのピックガード製作はいわゆる「ワンオフ物」です。おかげで今では十数枚もテンプレートがあります。。。。

ここまでで完成したピックガードは端を丸めてないオーソドックスなタイプ。次、最後のページではピックガードの"角・端"を丸めた、あたかも塗りこみタイプかのように見える成形を紹介。そしてギターに貼り付けた完成画像もね。

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