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約1ヶ月ほど前の話し・・・

4月24日(日曜)ついに、横浜町田IC〜246号の立体交差が開通しましたね! 長かった〜・・・計画からかれこれ15年ごしだそうで。わりと利用する事が多いこの区間、工事着工からずっと見守ってきた者としては感無量。

いつも下川井を過ぎたあたりから混み出すこの保土ヶ谷バイパス。
ところがどうでしょう、看板を見上げると「東名高速」と「八王子&相模原」方面が一緒に!!

 

スイスイスイ〜〜っとね、こんな感じで↓

じつは開通日の夕方にここを通ったので、まだほとんどの人が「今日から開通した事を」知らなかったらしく、いつもどおり右車線にはズラ〜っと渋滞の列が。肝心の陸橋を通る車はご覧のとおりほとんどいない。メガホンで「開通したよ〜」と叫びたいくらいだった・・・・

 


 

それでは本題に。

ず〜〜っと前に、2000年〜2002年頃、Fenderのテレキャス、タカミネのサンタフェモデルを題材に、フレット交換作業を載せてましたが、当時と言えばADSL回線がようやく普及し始めたぐらいだろうか。その前のアナログ回線やISDN(なんてやつもありましたね)よりは高速になったものの、動画サービスもあるにはあったが(?)とてつもなく重く、まだまだ一般的ではなかったはず。

 

それ以降、様々な修理記事を載せてきましたが、フレット交換作業に関しては前述した記事だけ。ようし!ここはひとつ動画も撮りながら新たにフレット交換作業の記事を制作するか〜と奮起。

 

Gibson Slash Signature Model

 

  

 

状態はこれですが、特に不具合があるというわけではありません。オーナー様いわく、フレット端のカーブ?落ち具合?が
よろしくないという事で、いっその事フレット交換してこの部分の余裕をもっと確保したいとの事。

  

Gibsonのお家芸であるこの形状(赤丸)。ここに隙間ができる事が多く1弦側はビブラートする時に↑↑よく引っかかりますよね。

演奏性の観点から言えばこのような形状にするメリットは全くないと思うが、それはそれ。Gibsonも分かっているとは思うが、伝統だからこれはこれで良いと思う。

 


 

ところで、いきなりフレット交換しましょうと決定する前に、トラスロッドの効きや(ちゃんと逆反り、真っ直ぐか順反りにまでネックが変化するかどうか)、ネックの元起きがないかどうか、などをチェックします。

もしなんらかの問題があれば、ネックアイロン修正など必要な処置を施してからフレット交換(指板修正)作業をします。

 

まずは弦外しからだ。当たり前だ。普段ならこんな部分は省略している。

→→

でもたまにはいいじゃないか。

 

お次はトグルSWを中へ引っ込ませ、フロントP.Uも外す。上側のストラップピンも邪魔になるので取り外す。

  
レスポールのフレット交換作業の時はけっこうこのトグルスイッチが邪魔になるんです。だから↑↑このように引っ込ませておく。

 

 

フロントのピックアップ配線を外す。

  

←P.Uも指板修正の邪魔になるので外す。外さなければ作業できないと言ったほうがいいだろうか・・・。

 


 

次はナットです。

"よく切れる"カッターで塗装面、左右に切り込みを入れる。ヘッド表面との境目もこのように↓

  
シースルー(木目が透けて見える)の場合、↑↑着色部分もナットが透けて見えるのでカッターの切れ目を入れる部分がハッキリ分かるが、下図のように"つぶし色"の場合、どこが「ナットの底辺」なのかが分かりづらくなります。↓↓

 

刃先をフレット抜き用と同じ改造をした"喰い切り"でガブッとつかみ、少しずつ動かしながら外していく。

  

あまり力を入れすぎるとナットが割れてしまうので、そこはほどほどの加減で。
ただ物によってはナット素材がもろく、作業しているうちに割れてしまったり、Gibson系だと強固に接着されている場合、おなじく割れてしまったりする。そうした場合は(どうにもこうにも外れない場合は)プランBに変更するのだが、それはまたの機会に。

 

それではナット取り外しの動画をご覧ください。

 

どうでしょう、この緊張感伝わりました?

Gibsonはわりと強固に接着されているものが多く、取り外すのに苦労する事が多い。マーチンも同じく。とは言え「ナットの取り外しやすさ」は本当に様々。同じモデルでも年月が経っていれば接着剤も劣化して取り外しやすくなるし、やってみないと分かりません。

 

で、巷でよく見かける下記の方法・・・・・↓ (少なくとも昔はよく見かけた・・・・今はどうなのかな?)

最初にマイナスドライバー等でコンコンと叩いて取り外すという方法。
これは私から言わせてもらうと「絶対やらないほうがいい」です。なぜか?


こうなるから・・・・

2002年の記事でも書きましたが、当時からこの方法はやらないほうがいい、と考えてました。たしかにこの方法でうまくいく時もあるのですが、50/50の確率でいくらコンコン叩いてもいっこうに外れず、勢い余って木部が割れたり。あまり良いことありません。専門学校へ通う前(20〜22才?)、実際に上図のように割ったり、ヒビ割れが入ってしまった事もある。

図はレスポールタイプのナットとは違うが、レスポールタイプであったとしても外れた瞬間にナットが吹っ飛ぶ可能性がたかく、ヘッドの突き板とかを破損さす事があるのでやらないほうがいい。

 


 

先は長い・・・ゆっくりいこう

 

ここ数年あまりパッとしないニコラス・ケイジ

パッとしましたよ!

「JOE」(邦題:グランド・ジョー)

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演技もさる事ながら、なんとなく一皮むけた?感じのニコラス・ケイジ

物語自体はけっこう重たい題材ですけど、なんか「映画観た」って思える1品です。

 


 

私が昔から愛用している1品と言えばコイツ↓フェルナンデスのレモンオイル。

  

フレットを抜く前にこれを多めに塗っておきます。指板材が乾燥しているとフレットを抜く時に指板材を傷めやすいためです。いろいろな指板用オイルが出回っていますが、あまりドロドロしていなく、塗布してもすぐに揮発するようなタイプが適しています。
塗ったあと、ずっと「濡れた感」があるものは、完成時にはいつまでもシットリしていて良いのですが、このあと指板修正などの作業をするにはちょっと、、、という事なので。

塗布したら馴染むまでしばらく放置・・・→

 

先ほどナットを取り外した喰い切りとは違う、小型の物で抜きます。刃先は同じように改造してある。

ハンダごてで熱しながら"押し抜く"ような感じで抜いていく。コテは100Wのパワフル版。この作業専用を用意してある。

  

ではフレット抜き作業、動画をどうぞ。

 

無事に全部抜けました・・・

物によってはどうしても指板材をめくってしまう時もあります。が、事前にレモンオイルなどで木材自体を保湿してあげたり、丁寧に慎重に作業する事で、最小限のダメージで済みます。

 

2ページ目にいくまえに、ちょっと修正・・・

じつはこのギター、以前にポジションマークが外れてしまい処置・修理した事がありました。そして今回も(前回処置した所とは別の)何ヶ所か取れかけている部分があったので、この段階で接着!

→→

使用するのは木工用アロンアルファ。ポジションマーク溝へわりとタップリめにアロンを流し込み接着。

 

その他、全ポジションマークをセロハンテープで確認!接着力が弱く、外れかけているものはテープにくっついて取れてしまう。

  

まだしっかり付いていそうな部分も含め、念のため全ヶ所にアロンしました。取り外せない箇所は鉄工用アロンなど低粘性タイプを周囲に塗布し少しでも浸透していくように。

次のページへ続く・・・・

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