07.06.19. ----2ページ目-----     017)PAGE 1 2

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る

本日は6月19日。梅雨に入ったと思ったら晴天が続き今日は暑い一日でした。一昨日、ふと気づいたのですが「なんか最近ネックヘッド折ればっかりやってる気がするなあ・・・・・」と思いおもむろにネックヘッド折れの修理品を一ヶ所に集めてみました。

修理中、塗装中、これからの物、完成間近、いろいろありますがなんと「7本!」と、思ってたら次の日にフライングVのネックヘッド折れが1本参加。合計8本ものネックヘッド折れギター君たちが一同に集まりました(笑)。なかなか観られる光景ではありません。

 


 

さてこまかな部分ですが、ボディも開けてスッキリと中を見渡せるようになったら裏側にクリートパッチを施していきます。磁石で両ばさみにして接着したりクランプを使用したりと総出で接着していきます。
ネックブロックからすぐ脇のひび割れ部分はいちばん力が加わるところですから通常のクリートパッチではなく四角い薄い板を側板のカーブに沿って接着しました。(赤丸印部分)

 

その他に破損しているところは無かったのでバック板の接着準備をします。

 

接着・クランプの写真は撮り忘れていたようです・・・いつものごとくこんな感じですね。


下の画像左はバック接着後、バインディングを接着するためにバインディング溝をノミで綺麗にならしています。画像右は新しいバインディングを接着し終えたところです。

 

さて、お次は塗装剥がしにかかります。今回初の画像だと思いますが、物によってはドライヤーをあてながらパレットナイフなどで徐々に剥がす事が出来ます。特にGIBSON(比較的新しい製品)ではこの方法がうまくいく場合が多いですね。この方法でも表面の「トップコート」しか剥がす事が出来ず、下層のサンディングシーラー部は剥がれない事がよくあります。

これ、やっているとかなり面白いのでついつい調子に乗ってどんどんナイフを挿していくと時々木部にブスッと刺さりますのでご注意を。変な話しですが、たまに足の皮がベロ~ンと一気に剥ける時ありませんか?または固くなった皮をいじっていると徐々に表層だけ剥けてきて綺麗に表だけむけた時、チョットした満足感が・・・・・(笑)

 

側面とバックだけ綺麗に剥がれました。

 

あとはペーパーでサンディングしていき木地を整えます。

ネックとボディの接着です。当然ながらネック側にシムを接着してピッタリとダヴテイル溝に入るよう合わせます。

 

塗装・乾燥が終了し水研ぎ、そしてバフィング、完成です。

せっかくですから完成した中を覗いてみましょう・・・。ネックブロックは新しくなり、割れ部分はクリートパッチで補強してあります。

弦を張り完成!

 

やはり、というか後半は言葉が少ない。早く終わらせて寝たい!という心理も働くのでしょう。が、今日も[24 TWENTY FOUR]が待っている。明日も[24 TWENTY FOUR]が待っている・・・・。あまり無理して観ると身体を壊すおそれがあるのでほどほどにしておきます。

 

でも観たい。。。24!

07.06.19. ----2ページ目-----     PAGE 1 2

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る