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前ページで「段差」について書きましたが改善方法をご紹介。このウクレレの場合割れがすでに接着されているので下がフラットな場所でシリコンラバーヒーターとブロック(木片)を使い写真のようにクランプで押さえつけます。接着剤が柔らかくなる程度の温度までヒーターを調整します。数十分したらクランプを取って段差がなくなっているか確認し、段差がなくなっていたら再びクランプをかけ、ヒーターを切り、一昼夜そのまま安静に。
*この方法はブリッジが無いほうが当然作業しやすくなります。アセトンで溶かすという方法もありますが、ケースバイケース。

破断していたバックブレイスの1本を製作します。もう1本は接着面をきれいにならして接着。

トップブレイシングは通常のクランプでは無理(可能だが面倒なので)なのでアコギ製作で使われる「つっかえ棒?」で接着。

ブレイシングが接着できたらお次はクリートパッチです。

ここまで簡単に進んできたかのように思われますが実はイロイロと細かな部分を修正しています。

冒頭で書きましたがあれだけイロイロな部分が剥がれているという事はしっかりくっついていそうなところも力を加えればパリッという事になりかねません。そこで剥がれそうな部分、接着剤が染みこんでいきやすそうな部分は徹底的にチェックして接着剤を染みこませます。
場合によっては取れそうなパーツがあったら思い切って取り外す事も大切です。一度、わざと取り外して再接着したほうがしっかり接着できるからです。ブレイスを貼る前に全体を軽くペーパーがけして汚れやはみ出した接着剤などを綺麗におとします。

裏面、内部の修正がすべて終わったら新しいブリッジを接着するべくトップ面を綺麗にペーパーがけしていき塗装を剥がします。

塗装を剥がし終え木地調整まで済んだら新ブリッジを接着します。今回はローズで作りました。サドルもローズです。

新ブリッジを接着したら最後にフタを閉じます。

塗装に入る前に接着剤のはみ出しやバック&サイド面の汚れなど、ペーパーがけして綺麗にしてから塗装します。
この写真はすでに下地を吹いてますね・・・

 


 

はい、完成です。

通常、エレキギターなどではトップコートを吹いた後に「水研ぎ」して「バフィング(バフがけ)」で完成ですが、ウクレレ、特にハワイ製などは塗装の仕上げがいわゆる「吹きっぱなし」と呼ばれる仕上げが多いです(これもそうです)。しかもかなりアバウトなのでオリジナルの雰囲気を再現するには"わざと"アバウトにします。

 


 

そして・・・・

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先日観た映画は「ホステル1&2」そして「SAW 4」、もう顔がキリキリとしてきます。冒頭からジグソウの解剖シーンで始まり何もそこまで描写しなくても、、、、としょっぱなから気分が悪くなりながらもコーラとじゃがりこをボリボリと食べ、見終わった後の感想としては「3」のほうが強烈だったなという感じ。タランティーノが製作総指揮をとってる「ホステル」も拷問映画ですね、あれはきつかった。

 

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映画を観る時は休みの日に3、4本くらい観ます。その日の最後に観たのは「AN UNFINISHED LIFE(アンフィニッシュドライフ)」。

2005年公開の映画みたいですが今まで観ていなかったのです。特に何かがおこるという訳でもなく淡々と物語が進んでいくのですが、出ている俳優陣の演技もすばらしい。この映画の監督さんラッセ・ハルストレム、この人ギルバート・グレイプの監督さんだったんですね。いやあ、人生ほど重いパンチはない(とは、ロッキー・ザ・ファイナルでの一言だったり)と、まあ、前半での気持ち悪さを浄化できた一日でした。

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