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オベイションのネックヒビ割れです。パッと見たかぎりでは塗装面、もしくは木の表面だけでそんな深くはないのでは?と思うかもしれません。状態をよく知るために塗装を剥がします。

 

下、いちばん左の画像はなにも力を加えてない状態。特に意識しなければヒビ割れが分かりません。中央・右の画像はヘッドに力を加えて割れを広げてみたところです。「なんだ、やっぱりこんなもの?」となめてはいけません。氷山の一角とはこの事で、後で分かりますが結構深くまで割れているのです。

 

とりあえず接着剤を流し込みクランプで圧着します。その後ストレート補強材の溝掘りです。矢印の部分に青い丸○が見えます。これなんでしょうか?。そうです、ヴァレイアーツのコーナーでも紹介した、製造時において指板を接着する時に位置がずれないようにするための"ぽっち"です。


さて、どのくらい深くまで「割れ」があるかといいますと、赤矢印のとおりもっと深くまで割れがある事が確認できます。補強材の左右の位置をずらしたのはひび割れの位置が左右で若干違うからです。

 


完成した画像はありませんでした・・・。中央の木材が欠損している箇所。この程度であればパテで埋めてしまいます。塗装工程でうまく色合わせして完成です。あ、これは両側のマホ部分はつぶし色で補強材を隠し・ぼかし、中央の3プライ部分はそのままシースルーで仕上げました。

 


 

いつも映画ネタでは面白くないのでたまには「音楽」でも・・・・
昨年の秋ごろの事、たまりに溜まったMy CDの数ざっと750枚ほど。ついに棚に入りきらなくなりどうしようかと悩んだあげくCDのプラケースは捨て、中身だけをビニールのケースに移しかえた。


休みと暇をみつけては少しづつ少しづつだったのですべて移し終えたのは年末、4、5ヶ月かかった。棚一段で約7~80枚あったが、80枚分のプラケース量といったらゴミ袋1つでは入りきらず2袋ほど。月曜日の生ゴミ・燃やすゴミの日はプラケースが大量に、という日々が何度か続いた。(CDケースってプラ日ではなく燃やす日だったんですね・・・)

 

 

今まで私が工房で使っていたMac君はiBookのG3 800MHz ハードディスク容量は30GBという代物だった(自宅は別のMac)。なんせ遅い遅い、しかもたった30GBでは空き容量は18GB程度しかない・・・。自分のCDをすべてiTunesに取り込もうという思いがずいぶん前からあったがあきらめていた。

 


しか~し、先日とうとう新しいiMac20インチモデルを買い、現在せっせとiTunesにアルバムを読み込ませている。すでに半分近く終了し最近は"念願の"「パーティーシャッフル」で音楽を聴いている。

 

 

 

 

このiTunesのパーティーシャッフル機能、はじめは「おおっ!」という感じで次は何がかかるか?と楽しみにしていましたが
最近は・・・・・

   1曲目
おおぉ、いいチョイスしてますね~ビートルズじゃないですか「レリビ~、レリビ~」


2曲目
ん、次はエアロか。「パーマネントバケイション」高校の頃やったな~


3曲目
ぬお!いきなりネオクラパワーメタル「サンドペーパーがけの手がリズムに合わせ早く。。。」


4曲目
と、思ったらパコ・デ・ルシアじゃありませんか「タップのリズムが心地よい・・・」


5曲目 スポンサーリンク
え?フラメンコからいきなりバケットヘッドの変態ギターフレーズ・・・・・「ムズムズ」


6曲目
お、ジュノリアクターどんどん変態方向へ進んでいくな、と「バギ~モ~」トランスで頭の中は「マトリックス」に・・・


7曲目 スポンサーリンク
ふうぅ、普通に戻ったよ「カールトンか落ち着くな」・・・


8曲目
いきなりパンテラ・・・アルバム1曲目のThe Great Southern Trendkillで「ウリャ~~~~~~~」ひええ、、、、

 

と、まあこんな選曲をされてかなり消化不良気味に・・・・(-_-)
以来、最近はパーティーシャッフルのモードを「アルバム単位」にかえている・・・・。

 

 


 

ずいぶん話がそれましたが最後のネック折れケースを。GibsonのSGです。

なんだか折れた部分に補強材らしき痕が浮き出ています。折れ方自体はよくある折れ方ですが、まずはこの補強材らしきものを除去しないとなりません。また、木と木の密着具合もよくありません。

塗装を削っていくと現れました。家具や木造の家の柱などを組む時のような「ホゾ」みたいですね。

ノミで慎重に削って、取り除いていきます。補強材はトラスロッド部分まで達していました。

ひとまずクランプで圧着です。

この部分を埋めるのにしばらく考えをめぐらせましたが、最終的にほぼロッドギリギリまで削るので下手に木材で埋めるよりはパテ埋めしたほうが影響が少ないだろうという事で、削る前に木工用パテで埋めました。露出しているロッドのネジ部分にはあらかじめロウを塗りパテとくっつかないようにしてから"埋め"です。

サンダーで削ったあとに、確認したところわずかに接着剤が浸透していなかったところが見つかったので入念に染みこませます。あとはいつもどおり補強材を接着、成形(このケースでは強度確保の面からボリュートも付けました)、塗装をして完成。ヘッド表面側のトラスロッド調整部分はレンチが入るように丸ノミや彫刻刀などで調整・削ります。

 完成。

また面白いネック折れがあれば載せていきたいと思います。では。

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