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2016.2.20. ----1ページ目----- 053)PAGE 1
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今年の冬は暖冬だと言いながらけっこう寒い日が続いたりしましたね。でもスキー場などはどこも例年と比べ雪が少なくコース外は全然積もってなかったみたいです。
え?コース"外"だから積もってなくてもいいじゃないかって? そ、そうですよね、そのとおり。だって「コース外」はコースじゃないんだから。え?何か後ろめたい事でもあるんじゃないかって?あ、ありませんよ、、、(今は・・・)
さて冬のこの時期にはちょっと辛い作業が「塗装」です。塗装ブースはほぼ外の気温と同じ、しかもガン洗浄用のアセトンはすぐ揮発するので気化熱で手が凍るほど冷たくなってきます。今回ご紹介するのは塗装工程でも
「塗装剥がし」
の作業を動画にまとめました。これまた本音を言えばあまりやりたくない作業(かな)、体力勝負ですな・・・・。
レッツゴー・・・・
まずは持ち込まれた時の状態ですが、お馴染み中のお馴染み「白濁」です。トップのほぼ全面が白く濁っていて、とくにカッタウェイの部分なんかは真っ白ですね・・・。
いっぽう、バック面はほぼ問題なし。ご相談いただいた時はトップ面のみをリフィニッシュという事も選択肢として考えていました。ですが、側面の"バインディング部分"(上画像/矢印)は部分的に白濁が進行しており、仮にトップのみ行ってもいずれはサイド&バックまで白濁が進行してくるのは時間の問題でもあります。という事でボディ全体をリフィニッシュという事にしました。
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最初に手をつけるのはいつもカッタウェイからです。いちばん時間がかかる部分でもあるので、集中力がとぎれないよう気合い十分の時に済ませておきたいから・・・
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スクレイパーでシャコシャコ。バック材側はまずトップコートが剥げ→着色層が剥げ→サンディングシーラー層が剥がれていきます。
いっぽうトップ材側は着色層が無いので、トップコートが剥げ→サンディングシーラー層が剥がれていきます。
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↓↓↓図にするとこんな感じです↑↑↑
塗装を剥がす時は「このギターはどういう層になっているのか?」を意識しながら作業する事も大切です。
カッタウェイ周りが終了したら側面全域を剥がします。
>>PRS塗装剥がしNo.1 カッタウェイ〜側面全域の塗装剥がし<<
これを書いているのは2月16日、春一番が吹いて気温が23度くらいまで上がった日を覚えてますか?
2年ぶりに河津桜を観にいってきました。数日前まで2〜3分咲き程度だったのが、暖気で一気に開花。ベストタイミングでした!
ついでに、新商品の撮影も。サクラにスタビ。自然にとけこむ画じゃありません?
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例年は日帰りで観に行ってましたが、今回は友人宅に1泊してのんびりできました。
二日とも温泉につかり夜は美味しい食事とお酒。年明けから突っ走ってきたのが身も心もリセットでき大満足。
続いてバック&トップ面の塗装を剥がしていきます。
基本は同じです。スクレイパーである程度剥がしてからサンドペーパーで木地まで剥がします。
ところで、下のような機械があるのをご存じでしょうか。3点式ベルトサンダーなどと呼ばれます。4点もある・・・いろいろある。
このでかいマシーンがあれば塗装剥がしはかなり楽になります。下の図を見ていただければお分かりのとおりけっこうな大きさの装置です。私のような個人規模の工房ではスペース的にとても設置する事はできません。
* 実物を観たい方は「3点式ベルトサンダー」でネット画像検索すればすぐに出てきますよ
このマシーンは、ボディを載せる台が上下左右(前後?)へ動くようになっていて、回転しているサンディングペーパー(ベルト)をパッドで挟み込み押さえつけることにより塗装を剥がしたり、木地調整(木地を整える)もできます。トップ&バック面だけでなく側面も可能です。
私が20代前半の時、専門学校卒業後ヘッドウェイへ一時入社し働いてましたが(短い期間ねw)そこでもこの機械がありました。作業をしていたおじちゃんを間近で見てましたが職人技です。今では私がおじちゃんだ・・・・
PRSのようにアーチトップの場合でも、ある程度は剥がす事ができると思いますが、セットネックですし、アーチがキツイところなどはやはり手作業で剥がすしかないと思います(詳しくは知りません。熟練者であればほぼ100%まで剥がす事ができるのかもしれない)。ボディの「形」を崩す事なく綺麗に塗装だけを剥がすには相当な熟練度が必要そうですね。
当方にはこんな機械装置はないので、ひたすら手作業です!今日もヘヴィーメタルのテンポに合わせ手の動きは「無の境地」へ・・・
←こちらは#100でほぼ剥がれた状態。色の濃い部分はまだ塗装が残っています。ここからは番手を#150にして完全に塗装を剥がします。基本は木目と同じ方向にペーパーがけします。
ひき続きトップ面・・・・
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トップ面はアーチなのでやはり時間がかかります。とくにエッジ・端を削りすぎないよう注意しないと、側面から見た時のバインディング幅(高さ?)が均一ではなくなってしまいます。PRSの場合ボリュームやトーンなどノブ部分の凹みも手間がかかるところ。
ひととおり剥がした状態。ここから#240→#360と番手を上げていきます
>>PRS塗装剥がしNo.2 トップ&バック面の塗装剥がし<<
全体は#360まで仕上げた後、ダスターでホコリをよく吹き飛ばし、アルコールを染みこませた布で全面をよく拭き取ります。これは作業時に付着した手の油脂を拭き取る事と、湿らす事で木目が"ケバ"立ちます(ささくれみたいなもの)。
同時に「部屋を真っ暗にして」ライトの灯りだけで目をこらし「よ〜〜く」執拗なまでに、舐めるようにトップ面を観察します。すると必ず粗い番手のペーパーキズが残っている所を発見できるはず。ココは一番重要で本当に「目が痛くなるほど」注意深く時間をかけて観察してください。磨き残しの部分を発見したら適宜ペーパーの番手を戻して綺麗にします。
←後から撮影したものね・・・・夜一人、単なる合板を見つめる様子をポージングしセルフタイマーで「カシャ」っと撮る。「う〜ん違うな、もう一度」と撮り直す。たまに「なにやってんだろオレ・・・」と思う時も。。。。
磨き残しなどを修正し完璧な事を確かめたら、最後にケバを取るために#600で仕上げます。当然ペーパーは木目方向に動かします。
*木地着色されている楽器は木材に染料が染みこんでいるのでいくら削ってもこの程度しか色は落ちません。
木地着色の作業も動画にしたので興味がおありの方はどうぞ↓→
>>PRS塗装剥がしNo.3 木地着色<<
そして完成!
↓もとの状態↓
←塗装前→
お楽しみいただけたでしょうか。
塗装剥がしは時間がかかる大変な作業ですが、慣れると作業している間、頭の中でいろいろと考える時間が持てて「次アレしなきゃ」とか「明日はあの作業で」とか「週末はあの山に」とか「3000M級もいいけど低山もいいな」とか「よし!次はアレ買おう」とか、、、、
なんかよく分かりませんが妄想できて楽しいです(笑)
買った!と言えば迷ったすえにコレ買いました。
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評判どおり「う〜ん・・・・」って感じ。ポートノイが抜け、マンジーニ先生が参加してから2作目となるが、前作の「A Dramatic Turn Of Events」はせっかくドラムが変わったのにマンジーニがすごく大人しくてその部分ではガッカリした。。
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今作は2枚組の大作だが「Six Degrees Of Inner Turbulence」のようなドキドキ感はなく、どちらかというとバラード・キャッチーなメロディが多いのかな・・・。
マイク・ポートノイがどこかの雑誌で語っていた「自分達はしばらく時間を置いていろんな事をしたほうがいい」から活動休止をメンバーに提案した、と言ってたが、たしかにそれもそうかなと思う。だいぶネタ切れ・無理くり感が否めないように感じた。あと、やはりポートノイの作曲への参加がなくなったのが如実に現れているのかな〜とも思うな。
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個人的には4〜5年後にポートノイがバンドに戻り、鳥肌もんの新譜を出してくれる事を期待!
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