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2003.新年あけましておめでとうございます。今年もK-FORESTギター工房（*旧名称）をよろしくお願いいたします。
ウ～ッ、さぶいですね～。毎日冷えます。朝、作業部屋に入るには気合いがいります。即、暖房ON!てな感じです。でも体のスイッチはすぐにはON!にならない・・・暖機運転が済むまでは神経を使う作業はしません・・・・ （笑）
「PUキャビティ（ザグリ）埋め」＆「シングルPUザグリあけ」の紹介です。最終的な形は「フロント＆リヤのシングル PU仕様・PUは直付け・PU位置は現在のPU場所に・つぶし着色」という仕様にします。まずは持ち込まれた時の状態を・・・。
このような状態で持ち込まれました。オーナーさんが御自身で塗装を剥がそうと試みたのですが、剥離剤もあまり効かず、ペーパーでも挑戦してみたようですが御覧のような感じです。まず始めに入念に塗装の状態などをチェックします。とりあえず全塗装は確実に行うのでネックポケットの塗装一部分をスクレーパーで削りました。すると・・・・でました！宝くじの当たりが出ましたというわけではなく、薄～い、薄～～い、チョー薄いメイプルの突き板です。
こんな感じの構造になっています（下図）
いわゆる「なんちゃってメイプルトップ仕様」ですが、この段階で本来であればこのような構造、薄い突き板の場合は（できうれば）全塗装するべき楽器ではない、という事にもなります。が、すでにペーパーのキズでガリガリですし、この見た目で使用するにはあまりにFEEL SO BAD!という感じなので作業に入ります。ダリアちゃん今なにやってんのかなー、もう一回復活してくれー。
日本のPANTERAと言っても過言ではない、川島ダリアがボーカルを務めるFEEL SO BAD！女性Voだからと侮るなかれ、ノックアウトされる。
アルバム「IN TRANCE」の2曲目「したたかになれ」を聴け！！テクニカルなリフが心地良い。
アルバム「F・S・B東京パワー」は9曲目の「バリバリ最強NO.1」がアニメの地獄先生ぬ～ベーのOP曲に使われたので有名。
まずはボディ上に直接センター線を罫書いていきます。ネックをジョイントして長定規を使いセンターをキッチリ出します。これが全ての基準になってくるのでとても大切です。
センター線を罫書いたら、まずはトリマーを使いザグリ内の「塗装」を削ってキレイにします。同時に四隅の出っぱりも削ってしまいます。この程度なら長方形にしたほうが後で埋木を製作する時にも便利です。
下左写真、エスカッションマウント用ネジ穴まで削れるようにチェックして、ハイッ！綺麗サッパリです。
リヤ穴も同じく一皮剥けたいい男・・・いやいやそうではなく（笑）塗装を削ります。フロントは単純な長方形ですからテンプレートを作るにも簡単ですが（今回は数あるプレートからちょうどよい大きさがありましたのでそれを使用）、リヤの場合手元にあるテレキャスリヤPU用テンプレートでは微妙に合わず、図のような方法で一皮剥きました。
上の部分の塗装のみをスクレーパーで落とします。ちょうどビットのローラー部分が当たるところですね。で、トリマーで削りこんでいくと・・・・
塗装の部分のみキレイに削れました。スクレーパーで上部を削る際に波打っていたりすると、トリマーで削る時に同じく波打ちのまま削れてしまいますから注意が必要ですね。
次のページでは埋木の作製です。が、その前に・・・・・
