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前ページでは本来のブリッジ形の大きさどおりに塗装を剥がしました。
←最終的な接着面の整え作業の前に、マスキングは丁寧に施しましょう。
この段階でのマスキングはピッタリ・ギリギリにキチッとします。
上の図は少し誇張したものですが、厳密に言えば接着面はごく僅かに凹んでいます。端の部分は↑このように平らになっていないので、ノミなども使いこれから最終整えに入ります。
すでに何度も出てきた場面ですが、定規を動かしながら、後ろからのライトを目測に、斜めに当てがったり、最終調整。
いざ接着!・・・・の前に仮固定でチェック!
マスキングは取りましょう。隙間チェックの邪魔になります。
↓↓ネットなどでわりとよく見かけるクランプはこんなやつですよね
私も初期の頃はこの手のクランプを使ってました↑↑。ですが、どうしてもこの小さなクランプだと力が弱いんです。
しかも昔のやつはコレだったんで→今のやつより湾曲しやすく弱かった。
勿論、この手のクランプで出来ない事はないのですが、今では通常サイズのクランプを使います。
↑これは仮に固定してみた画像。実際に接着する前にこうして隙間が無いか要チェック↑
大抵は(私の場合)3本のクランプを使います。上画像のように両端はXブレイシングに当たるか、微妙にズレるか、ケースバイケース。ドンピシャでXブレイシングの位置に合うと、コルクやクッションなどを当てがってそのままクランプすればいいのですが、多くの場合場所がズレる。そうなるとクランプが斜めになり固定・圧着できない。
その場合、Xブレイシングの高さと同じ当て木を作ったり、トーンブレイスが邪魔ならその部分を凹ます形で当て木を作ったり、イロイロと工夫しながらクランプします。
←タイトボンドを両接着面に塗布・・・・時間が勝負なので撮るのも必死
あらためてマスキングはします↑今度は少し余裕をもたせてマスキング。
クランプをかける前に、1&6弦のブリッジピン穴にコレを挿し、固定。接着剤が付着するので事前にロウソクを塗っておきます。
オタオタしてられません。今度は素早く3本のクランプをかけていきます。最初に中央、次に両端。
締めつけていくと、どんどん・どんどん接着剤があふれ出てきます。その度にせっせと濡れタオルで拭き取ります。全クランプとも完全に締めつけ、ある程度はみ出た接着剤を拭き取ったら、マスキングを取ってさらに丁寧に拭いていきます。「際・キワ」の部分や手が入りにくい所などはヘラなどを使ってしっかりと拭き取り! 濡れタオルは数枚用意して常に新しい面で拭いていきます。
←接着作業完了の図
↑↑各所のアップ画像です。綺麗に拭きとったと思っても、数分経つとまた微妙にしみ出てくる事があるので、とにかくしつこいほど入念にタオルで拭き取ります。
さて、2ページ目でボディ面&ブリッジ周辺を「キレイ・キレイ作業」したのを覚えてますか?
この「接着剤を濡れタオルで拭き取る」作業の際に、ボディ面が汚れているとホコリに接着剤が付着して「拭き取り」が非常に困難になるのです。なので「キレイ・キレイ作業」は必ずね。
トピック:
今回のように「ツヤ有り」の場合、万一接着完了・乾燥後に接着剤の拭き残しがあったとしても、ポリッシュ(研磨剤入り)で磨いたりすればすぐに消せます。ところが「ツヤ消し・サテン」の場合は拭き残しがあってはなりません。なぜならポリッシュで磨くとツヤが出てしまうから・・・。
休憩・・・
「オイ!もうそろそろ完成だろ、くだらない話しはよせよ」なんて言わないで、書かせて。。。。
ゲームネタでいくか
「ファイナルファンタジー X/X-2 HD Remaster」
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私もゲームをやるが嫁もゲームをやる。しかもFFシリーズだけ。クリスマスのプレゼントはぜひFFでと言うので発売日が26日だったがAmazonで購入。ドラクエは全シリーズともプレイしてきたがFFはたしか「9」までしかプレイしていない。
グラフィックがHD Remasterというだけあって比較画面を見ると素晴らしく綺麗になっているのは分かった・・・・・
でもプレイしているのを横から覗いているとキャラクターの動作や表情が「う~ん、CG丸出し」という感じ。そりゃそうだ、調べてみたらFF-Xが発売されたのが2001年らしい。
一方、FFの最新版は・・・
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約10年そこそこでここまで進化するんですね。ま、今では映画なんか実写かCGか区別が付きませんもんね。
小学生の頃からの歴史をふりかえると・・・・
ゲーム&ウォッチ/お年玉・誕生日のプレゼントとして親に買ってもらったな~。2画面・マルチスクリーンを持ってる友人が羨ましかった
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↓
ファミコン/スーパーマリオブラザーズ、ドラクエ1、バルーンファイト、等々、夢中
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ファミコンディスクシステム/当時は「すげぇ~、何度でも書き換えて新しいゲームが買えるんだ」と、地元のオモチャ屋で書換
↓
ゲームボーイ/テトリスにはまったな
↓
スーパーファミコン/「ぬお!!音がステレオに!画像に奥行きが!」
↓
PlayStation/クラッシュ・バンディクーの縦スクロール、グランツーリスモ1、FF7で初3Dポリゴンキャラに驚く
↓
PlayStation2/CGもかなり綺麗になりGTなんかはかなりの没頭感。FF XIのオンラインにハマリ、あやうく人生を捨てそうにw
↓
PlayStation3/圧倒的なグラフィック。もうコレ実写じゃね?ってほどの綺麗さ
↓
PlayStation4/Coming Soon・・・・・
2014年1月現在
映画やゲームを観る・プレイする、当然ながら物語や面白さも、興味・観る理由の一つだが、グラフィックの美しさ、CGの進歩などを観たい「次はどこまでリアルなグラフィックで魅せてくれるのだろう」というのも楽しみの一つです。
お待たせしました。
接着後、一晩おき、いよいよ完成です。
←まずクランプや固定器具を外します。けっこう固いので最初だけペンチで。
それからブリッジピン穴をピンが根元まで挿しこめるようリーマーで修正→
←#360~#600のペーパーで接着剤の残りカスなどを綺麗にしてブリッジを仕上げます。
完成!
指板用オイルでもいいですし、私の場合はオイルフィニッシュで使うオイルを塗り完成。エボニーの黒がより黒くシットリして綺麗に。
↑矢印の部分などは元からこのように浸食されていたのでご了承を・・・こうした塗装割れ・欠けなどがひどい場合には1~2mm大きいサイズのブリッジを新しく製作して、取り付ける事もあります。
このギターはその他にもバックブレイシングが全箇所で剥がれていたり、それらをすべて修理し、完成した時に出たサウンドは全くの別物でした。なにかツヤが無い、こもったようなサウンドが本来のサウンドによみがえりました。
ひとつ驚いたのは、このギターのオーナー様、2005年7月に当方にて修理を行っていました。その時の修理明細をチェックすると「ブリッジ剥がれ、ブレイシング剥がれ」がありますよ、と注意書きが。お客様いわくなかなかタイミングが合わず、気にはしていたがずっとそのままの状態で弾き続けてきたと言う。
これで証明されたように、ブリッジが剥がれていたり、ブレイシングが剥がれていたりしても、少なくとも8~9年間は問題なく使えた、という事実。勿論、物によってですよ、隙間が出来てからわずか数ヶ月でほぼ完全に剥がれてしまったというケースも見てますから。
やはり愛着がある楽器になにか問題があれば早めに処置しておくのがベストですね。
2014年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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