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私が持っているiPadは「iPad2」。画面解像度は1024×768(いまのRetinaモデルは倍)。前々から気づいてはいたが、iPadやiPhoneで
当HPを観ると画面いっぱいではなく左寄りに3/4ほど小さく表示されてしまう。
そこでようやく重い腰を上げてホームページの画面幅を1024pxにしました。でもトップページ・他、いくつかだけね。今までのページを全て変更するには膨大な手間がかかるので、今後新しく作成するものは1024pxにします。
ところがね~、すでにこの「ブリッジ剥がれ」の画像は以前の横幅800pxに合わせて作っている・・・・。1024pxサイズに合うように少し拡大表示させているのであしからずm(_ _)m 決してあなたの視力が悪くなったのでは無い。次回の修理からはちゃんと合わせます。
iPadやiPhoneでご覧いただいている方は文字や画像が少し大きくなり見やすくなりましたか? さ、修理の続きです。
上の画像、アコギのブリッジは多くがこのように接着されています↑↑ たかが塗装の厚みといえどコンマ何ミリかはあります。そのコンマ何ミリを無視してクランプで圧着していますが、当然ながら「接着面積」は小さくなります。メリットとしてはこのようにしたほうが見た目が綺麗になりやすい事でしょう。稀に見かけますが全く塗装を剥いでなく、塗装の上に直接ブリッジを接着している物もあります。
*後で説明していきますが、同じようには接着しません。
ペーパーをブロックに当てがい慎重に削っていきます。木目方向は湾曲していますからその曲がり具合はそのままで。
定規を当ててしっかりと平らになっているかチェックします。何も考えずただ削っていくと必ず「端っこ」を多く削り落としてしまうので要注意です。
接着面が終わったら、次は上面・他の部分の塗装を剥ぎます。↑↑
↓↓これでブリッジの整え作業は終了。綺麗な木目が出てきましたね。せっかくのエボニーなのになんで塗装なんかするんだろう・・・
どこかのサイトだか、どっかから聞いた話しだか忘れたが、ブリッジを塗装するのは湿気などから保護する目的があるとか、、、。まあそう聞けば「なるほど一理あるか」と思ってしまうが、私はあまり関係ないと思います。勿論、世の中には塗装されているブリッジも数多くありますが、では「塗装されていた」からブリッジ剥がれやヒビ割れなどが「無いか?」と言われれば、塗装無し・塗装有り、両者とも変わりません。
休憩・・・
お正月に観た映画「終戦のエンペラー」(原題:Emperor)
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面白かった!
ハリウッドが日本を描くと必ず「いやその風景・セットは違うだろ!」とツッコミを入れたくなる違和感や間違いがあるが、この映画はそれが無い。日本人が観てもなんらおかしくない日本の風景で、まずそこに感心。プロデューサーなど日本人が多く関わっているからでしょうかね。日本人の心や想いもよく描かれているな~と感心。
続いてボス。Bossさすがボス、いい俳優ですね。でもマッカーサーってかなり背が高い人じゃなかったっけ? ボスの背の低さが妙に目立ってしまうシーンがあり少し違和感。どこかにレーザー銃でも隠し持っているんじゃないかと疑心。
そして主役のマシュー・フォックス
「LOST」を観ていたので好きですこの俳優さん。初音映莉子との竹林シーンなんか「LOST シーズン1」の冒頭シーンと錯覚しますねw
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LOST ←コレね→ Emperor
戻ります。
ブリッジのほうは修正も済みいつでも接着可能な状態になりました。次はボディの接着面です。まずキズが付かないようマスキング。
小さな当て木を使い、比較的粗めのペーパーで凸凹を平らに修正していきます。1ページ目で紹介したとおりアロンで固まっている部分がありますから、まずその出っぱりを平らにします。
この段階では大まかに。↑↑定規を当てて後ろから光を照らすなど↑↑して、平坦になっているかチェックします。
さて、おおまかに平らになったところで次の作業へ。このページの冒頭で「ブリッジが接着されている図」をご覧いただきましたね。
でも同じようには接着しません。こうします↓↓↓
このようにしたほうが接着面積が広くとれる事。今までの経験上←コレでは接着面積を確保できず、またいちばん端っこは塗装の上なので、チューニングし張力をかけボディが変化するとパキッという音とともにすぐ剥がれたり最悪隙間ができたりします。
今まで何本ものブリッジ剥がれを見てきましたが、どちらの接着方法をとるかは様々なようです。ただし、大手メーカー・ブランドは圧倒的に「端は塗装の上に乗っている」パターン。個人製作家や高額なギターのほうが「ブリッジの形どおりピッタリと塗装を剥ぎ、接着」パターンが多い。
「ピッタリ方式」が少ない理由の一つに、非常に手間がかかるという事でしょう。なんせ寸分違わずブリッジの形どおりに塗装を剥がすわけで。ひとまわり小さく剥がしたほうがアバウトで済みますからね。
↑上の画像、矢印部分は今までのブリッジの大きさを表しています。汚れがかなり目立ちますね。綺麗にしましょう↑↑
クロスとポリッシュ(ツヤ出し・研磨剤入り)を使い、周囲~ボディ表面全体にかけて綺麗にします。マスキングしないと接着面の木目にポリッシュが付着するので丁寧に。この「キレイ・キレイ作業」をおろそかにすると後で困る事になる・・・(3ページ目で解説)。
先ほど綺麗にしたブリッジ君の出番です。
↑↑このような留め具を使いブリッジを仮固定します。 続いてデザインナイフ
など鋭利な刃で「ブリッジの外周ピッタリ」↑↑に切れ込みをいれます。
ナイフで切れ込み・罫書き線を入れ、ブリッジを外すと・・・・このようにブリッジの形、剥がすべき範囲・部分が分かります。
勿論、修理を着手する前にオクターブは合っているかなどのチェックをします。もし合っていなければ意図的にずらしたり、ずらせばブリッジピン穴位置もずれる。もしくはサドル溝をいったん埋めて掘り直すとか、サドル頂点の再成形だけで事足りるとか、イロイロ考慮しておくべき事は沢山。
*オクターブ位置がズレている物ってGibsonやGuild、マーチンとかでも年代によってけっこう見かけるのであたまから信じちゃダメよ。
←寸分違わずブリッジの形ピッタリに罫書きます。かなり緊張する場面。
小さいノミなどを使って↓↓のように慎重に慎重に、すこ~しずつ塗装を剥がしていきます。
これまた慣れないと非常に緊張します。まだ20代前半の頃、はじめてこの作業をした時は数時間、もう2度とやりたくない!ってほど精神的に疲労したのを覚えてます。
ま、今では慣れたもので音楽をガンガンかけながら鼻歌交じりで作業してますが・・・
↑↑これで塗装剥ぎは終了。
最後のページでは、さらに最終的な接着面の修正、ブリッジの再接着~完成までをご紹介。くだらない話しもね。
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