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2015年元旦!あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い申し上げます

 

皆さんあけましておめでとうございます。昨年はおかげさまでいろいろと充実した1年でした。今年はどんな出来事・修理が待っているのか!?年々と忙しくなるばかりですが、初心を忘れずご依頼いただくお客様のご要望を大切に、今年も頑張ります!

 

2015年1発目はRATTのWarrenDeMartini(ウォーレン・デ・マルティーニ)のフレンチグラフィックのご紹介です。ラットと言えば80年代半ば、LAメタル全盛期の代表的なバンド。私は年代的にドンズバ当てはまるのですが聴きませんでした・・・。モトリーや他、90年代後半になってから聴きだしたような記憶が。

 

このグラフィックのご依頼は以前に「白黒フランケン&バンブルビー」の塗装依頼をいただいたK様。まずは画像を観ていただきましょう。

・・

・・・

え?もう完成画像を見せちゃうの??

違うんです。コレ↑↑はお客様から送られてきた時の画像。「へ??」なんだもうフレンチグラフィックじゃないか・・・・最初は私もちょっと戸惑いました。

お話しをよく伺ったところ、この↑↑グラフィックの出来映えが気に入らないとの事。他工房でこのフレンチグラフィックにしてほしいと依頼したそうですが、完成してきたものがこのような感じで、当方でオリジナルに忠実にもっと綺麗に再現できないか?というご相談でした。

いや、でもこれはかなり頑張ってますよ。頑張ってるけど・・・よく見ると、う〜ん、も、む、む〜、もうチョイ、、、、ま、まあ現状を見ていきましょうか。

 

 

パッと見はオ!っと思わせますが、それは4〜5M離れた場所から見た時。一つ一つのグラフィックを見ていくと「・・・・」むむむ

  

あ〜、すごく苦労したんだな〜、頑張ったんだな〜、という気持ちが分からないではないんですが、手書きとはいえもうチョイ綺麗に描けなかったのかな〜。筆塗りの痕がよく分かります。

  


筆が剥げていたり、ムラがあったり、形・デザイン自体も(手書きでも)もう少し忠実に再現できると思うのですが、皆さまどう思われますか?アップで見るとカラーペン?・・・・

因みにコチラがネットで拾ってきた既製品の画像→

私が「手書き」でこのフレンチグラフィックを描いたとしても、この完成品のような↑↑綺麗さ、まるでシールやステッカーのような仕上がりは実現不可能だと瞬時に分かりました(自分の技術でできるレベルを熟知しているので、という意味)。

 


 

さて、グラフィックの出来映えは上記のとおりでした。お次は「白」の塗装自体の出来を観察していきます。

ぱっと見る限り、綺麗に塗装されているな、と最初は思いました。が、よ〜〜く観察していくとイロイロと×な箇所が。

 

まずはボディ裏のコンパネ。

←→

↑片方はしっかり収まっているのに     もう片方はパネルが浮いています↑

 

←ようは塗装の際にこの部分をスクレイパー等で落とさなかったためにコンパネが収まらなくなったのですね。塗装する際、こういった部分は後々の事を考え、塗装工程の半ばで何度もスクレイパーで余分な塗装が乗らないように落としながら仕上げていきます。もしそのような処置をしても最終的な完成段階でコンパネが収まらなかったら「コンパネ」のほうを削りしっかりと段差に収まるようにしてほしい・・・・

こういう事を書くと「いや、だって最初からコンパネ浮いてたんだもん」なんて言い訳をされそうだが(そうだったかは知らないが)、浮いた状態で「完成」とするのはどうかと思うが。

 

そしてもう1点、トップ面とバック面で色合いが違うな〜という状態でした。

誤解を招かないように最初に言っておきますがコレ↑↑は私がペーパーで軽く研磨してみた状態です。塗装ムラや原因を知るために。

最初、ボディのトップ面とバック面が「なんか色合いが違うな〜」と思っていたのですが、剥がしてみて分かりました。どうやら元々白色のボディを"トップ面だけ"上塗りで新たな白色を塗り、グラフィックを描き、その後にクリアコート・トップコートを全体(表・裏・側面)に吹いて仕上げたのかな、という事です。

こういう事をする時は(とくに白の場合)よっぽど新しく、まだ日焼けしていない「真っ白」な状態でないと、必ず新・旧の塗装境目で「色合いの違い」が分かってしまいます。この塗装を行った方も日焼けに合わせてトップコートにアンバー色を混ぜうまくオリジナルの色(白色部分)と違和感なく合わせようとしたんでしょうが、なかなかうまくいかなかったようですね。

 

 

         

ウォーレン・デ・マルティーニといえば↑↑↑このギターが有名ですよね。私が興味なかっただけか、今回のフレンチというグラフィックはこの時初めて知りました。

 

さて、送られてきた最初の状態をご紹介しましたが・・・・・

      

問題はここから。さて、どうしたもんか?
どうやったらこのグラフィックを綺麗に再現する事が出来るだろう?
因みに、白だけではなく、黒のフレンチも製作してほしいとの事。つまり2本!

最初は、マスキングして文字部分をカットし、エアブラシ等で黒色塗り、細かい文字「VIVRE」なども同じように作業したらどうか?と考えました。いや、ダメだ、その方法で出来ない事はないがマスキングして色を塗り、マスキングを剥がす時に必ず下図のようにバリができる。

 →→→ 

このバリを取るのが大変。しかも今回は白黒フランケンなどのストライプ柄のように大きく直線でもない。しかもデザイン上 外周を囲うようにある「線部分」が細すぎる。作業工程を考えると果てしなく手間がかかりそうだし、手間のわりに結果・仕上がりはそれほど綺麗にならないと推測できる・・・・・う〜〜む

 

 

 

私の頭脳、Macなら「68k」ほどのスペックがフル回転します。まず起動するまで(今のPCでは想像できないほど)かなり時間がかかります。昔のMacは起動して、普通に使ってても度々フリーズするのが当たり前。作業中は「command + S」(保存/セーブ)を数分間隔で押す事が常識だった。

よし!

こいつでデザイン描くか!

 

「Ai」といっても人工知能ではなく、2001年公開の映画「AI」でもない。Adobe Illustrator ね。

 


 

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  の話しをしようかと思ったら
既に10年以上前当時書いた修理ページに載せていた(笑)

 

じゃあ、同じAiつながりで先日観たジョニー・デップ主演の「Transcendence(トランセンデンス)」にしよう。

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期待していたほど面白くなかったというのが正直な感想。↑↑このポスターどおり、人間の頭脳・頭の中の全情報をPCへアップロードする。果たして、アップロードするとその「PC」または彼は自我意識を持つのだろうか?なんともありがちな展開で残念。

 

ふと思い出したが、トランセンデンスはアップロードだが、こっちは↓↓ダウンロード。キアヌリーブス主演の「JM」

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1995年

ウィキによると80GB〜160GBの情報を自分の頭の中に記録すると書いてあった。

たった80〜160ギガバイトですよ! いまじゃ11ミリ×15ミリの人差し指の先端に乗るほどのマイクロSDカード1枚で64ギガバイトはいける。たったコレ3枚分の容量!?なんて思いますが、当時にしてみればとてつもなく大容量。

1GB=1000MB

私が初めて購入したMacがたしか1995年だった。当時32〜64MBのメモリが4〜5万円くらいだった記憶が・・・・

話しが長くなりそうなので次のページにいきましょう。PC話しはまたあとで。

 

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