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ブリッジピン穴の埋め作業です。その前にブリッジプレート部分へメイプル薄板を接着します。これは弦のボールエンドが長年の使用によってブリッジプレート材に食い込んでしまうためです。このギターも食い込みがはげしくトップのスプルース材も削られて(食い込み)ました。
この画像はなんで撮ったんだろう?↓穴の大きさは5.5mmですと言いたかったのか。 メイプル板を製作します↓
ボディ内部へ手をつっこんでメイプル板を正確な位置に貼りつけるのは不可能。そこで下記画像のようにあらかじめ1弦&6弦のブリッジピン穴の中心を計測しておき↓↓シャーペンで板に印しておく。ボディ表から「その印」を目安にピン穴に合わせ貼ります。
貼り付けた後すぐにはクランプ固定しません。すぐにクランプで締め付けると位置がズレますから。軽く動かして接着剤を馴染ませ、同時に水で湿らせためん棒で各ピン穴から出てきた余計な接着剤をぬぐい取る。
そうこうしているうちに若干動かなく・固まってくるので、そのタイミングでクランプ。
一昼夜おいたら完成。
薄板を接着したら次にブリッジピン穴埋めです。
ここではエポキシにスプルースの粉を混ぜたものを使います。 このエポキシは完全硬化まで72時間!3日間放置!
山の話し・・・・
私の祖母は60才になってから山登りを始めた。
当時、母親から「おばあちゃんは今日も山へ行ってるのよ」とよく聞いていた。
その頃の私といえばまだ二十歳前後、走り屋、バンドマン。チューンアップした車で夜な夜な峠を攻めていたり、本格的にバンド活動をやっていたりと、山?「へぇ〜、おばあちゃんはそんなに"ハイキング"が好きなんだ」くらいで、小学生の遠足を思い浮かべた。
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時は経ち、私は数年前から山の魅力にはまり「登山」という楽しさ・趣味を存分に楽しんでいます。
2年ほど前、なにげなくばあちゃんに「最近 山へ登っているんだよ」と話したら予想に反する食いつきようにビックリ。
そう、私が若い頃「おばあちゃんは今日もハイキングへ」と思っていたのは実は「登山」だった!
話しを始めてほどなく、私を奥の本棚へと連れていき、そこで見せられたアルバムに驚愕。。。。20冊近くあっただろうか
その背表紙には1冊につき2〜4つの山名がビッシリと書き込まれていた。
槍ヶ岳、北岳、奥穂高、etc・・・・・
↓
すごく近いところにいました、大先輩が!!
それからというもの、おばあちゃんの所へ行くと山話しに、ゴアテックスだ、登山靴はどのメーカーだとか、まさかこの歳になってこれほど ばあちゃんと話しが盛り上がるなんて。
ところで、昨年の夏、北岳へ登りました。
その時休憩中に撮った1枚の写真がコレ→→大樺沢二俣
そしてばあちゃんちで見つけた写真がコレ→→
な〜んと偶然にも同じアングルで撮ってたのでした。2枚を重ねてみると・・・・
まさか20年後に自分が祖母とおなじ場所、おなじアングルで写真を撮るなんて。。。
大きな岩や雪渓の具合もほぼ同じ。自然・山の存在に畏敬の念をいだくとともに、祖母の記憶・人生と一瞬重なった事を嬉しく思うひと時でした。
ブリッジの製作工程です。以前に載せたかな??覚えてない・・・
取り外したオリジナルのブリッジ形を用紙に写します。寸法を取るため割れていた所は軽く接着しました。ブリッジピン穴位置は1&6弦だけ。あとはイラレ上で。
お次はイラストレーターの出番です。ピックガード製作の時に紹介しましたよね。写し取った用紙をスキャナーでスキャンしてPCに取り込み、あとはイラレ上で正確な形をベジェ曲線を用いて描いていきます。
↑赤線はオリジナルブリッジの大きさより若干大きくした線
↓↓プリントアウトしてオリジナルブリッジを当てがってみたところ。
サドル位置は書き込んでいません。この段階では正確なサドル位置は割り出せない。実際にボディへマウントして初めて正確な位置が分かります。
なぜオリジナルより少し大きめにするかというと、多くは剥がれかけたブリッジの周囲は塗装がヨレていたり少し塗装が剥がれていたり、汚いです。その部分を覆い隠してしまえるよう新ブリッジは少し大きめのサイズで作ります。勿論ケースバイケースでオリジナルとピッタリ同じ寸法で作る事もあります。
↓↓ブリッジ材を用意します。ローズウッド材。まずはプレーナーで大まかに厚みを整えます。最終的な厚みより1.0〜1.5mm弱残します。
プレーナーで目的の厚みにまで近づいたら次はドラムサンダーで最終厚まで整えます。
←動画
この時は7.0mm厚で製作したようです。
→→
↓↓プリントアウトした用紙の裏側に両面テープを貼り、厚みを整えたブリッジ材に貼り付けます↓↓
糸鋸でカット!
→→
なぜバンドソーでカットしないのか!!←コレね。理由はかんたん・・・
バンドソーと糸鋸、カット時の切り口(裏側)がこれだけ違うから
バンドソーでカットすると切り口がかなりボソボソになります。下になにか端材を敷いて一緒にカットすればある程度は防げるがそれでも完全には防げない。糸ノコなら線ギリギリでカットできるし切り口も綺麗で問題無し。
←あとはベルトサンダーで成形・仕上げます。
まだまだ続く。
ブリッジピン穴をドリルで開ける。ついでに丸ポジマーク・貝も埋めてしまおう。
←アロンで接着・埋め。当然ながらもう固定ボルトは付けません。
長くなりすぎるのでここらで次のページへ。
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