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このページを書いているのは8月頭、ようやく夏!らしい天気になりましたね〜

今年の夏は必ず観測史上最高の気温を観測する事になるだろう、と気象学者?さん達が予想していたそうですが、フタをあけてみれば梅雨が7月末?8月2日?くらいまで居座り、別な意味で観測史上もっとも遅い梅雨明けだったのでは?

 

今日は以前に何度か取り上げた事がある「トラスロッド交換」です。

 

状態はこんな感じ・・・・

はたしてこのトラスロッド調整ナット↓がオリジナルだったのかは不明ですが、調整ナットを取り外すとネジ山も完全につぶれていて、これはもう再生不可能です。

  

当然、トラスロッドは効かず(事前に状態を把握するために)弦を張ると思いっきり反ります。

 


ナットを取り外すと約1.0mmほどの↑透明プラ板でかさ上げされてました。

 

実際の作業に入る前に状態チェックです。
お預かりした時は弦が張られていなかったので、まずは弦を張ってチューニングしてみます↓↓

  

 

ネックはかなりの順反り状態になります。

 

このベースはスルーネックですのでネックジョイント角度は変えることができません。よくありがちなのが、ブリッジサドルを限界まで下げても、弦高が十分低くならない。もしくはその逆で、ブリッジサドルを限界まで上げても弦高が低いままだ、など。

  

そうした状況を見極めるために意図的にブリッジサドルを限界まで低くして↑↑

左手でネックを押し下げ↓↓ネックを真っ直ぐにしてやりながら「弦高」をチェックします↓↓

  

結果は良好で、サドルを一番低くした時に(ネックが真っ直ぐになっている状態で)弦高はペタペタ↑↑にまで低くなります。

 

次は逆です。4弦のブリッジサドルを↓↓限界まで高く上げてチェック。こちらも十分高く設定できる事を確かめました。具体的な数値は覚えていないが、3.0mm前後までは弦高が上がったと思う。

  

もしこのチェック段階で弦高を十分に上げ下げできないようであれば、何か策を練らないといけない。例えば、ボディのブリッジが載る部分を多少ザグる、もしくは上げ底にするべくブリッジとボディの間に何かを挟む・敷くなど。

オーナー様との相談しだいだが、ボディ側に手をつけたくない場合は、アイロンをかけて意図的にジョイント部でネック角度を倒してあげるなども考えられる。ただしそういったネック角度を変えて対処する方法だと、ハイポジ付近で(角度を付けた所から)弦高が高くなってしまうというデメリットがある。下図参照↓

 


 

TVが壊れた・・・

数ヶ月前、リビングの42インチTVが突然壊れた。どのチャンネルでもしばらく経つと突然静止画像になり
数分後に画面が真っ暗に → 数十秒後に元に戻る
これの繰り返し。

リモコンは気分次第で効いたり効かなかったり。ゆういつの救いはHDMI入力でHDDレコーダーからの画像は問題なく観られた。ただ数分に一度、画面が少し暗くなりまた元に戻るというなんとも不安定な状態・・・・

元々嫁さんのテレビで購入から7〜8年が経つ。いちおう修理見積もりをメーカーに問い合わせてみたら「おそらくメイン基板の不具合だから4〜5万かかるでしょう」と。 修理する選択肢は無いな・・・・

よく数ヶ月もこの不安的な状態で頑張った。

そして

先日、嫁と二人でヨ〇〇シに出かけて、かれこれ1時間半ほど悩みに悩んで購入したのがコレ

東芝 43V型地上・BS・110度CSデジタル4K対応 LED液晶テレビ(別売USB HDD録画対応)REGZA 43G20X  

当初、4Kにするつもりなど全く考えてなかった。ところが店員さんから話しを聞くと今はフルハイビジョンから4Kに移行しつつあるとの事。所狭しと陳列している液晶テレビ群を一つずつ見ていったが、値段的にも3〜4万くらいの違いで、モノによっては4Kのほうが安いものもあった。

それじゃあわざわざフルハイビジョンを買う事もないかと思い、4Kを購入。

購入した翌日にやってきた43G20X!
画面の綺麗さを徹底的に比較して納得したものを選んだので嫁さんも大満足。

めでたしめでたし、と、ここで止めとけばよかったのだが・・・・・

 


 

説明書を読んでいて驚いたのが、テレビ背面のUSB端子に外付けHDDを繋ぐと録画もできるというではないか!?

テレビなんて壊れないかぎりそうそう買う物でもないので、今時のテレビ機能なんてまったく知らず
買ってから録画機能について知り、本当に驚いた。

今や2TB〜3TBの外付けHDDが1万円程度。うちにあるHDDレコーダーもそうとう古いので
もうこれは外付けHDDを買うしかないと思いさっそく購入!(嫁には話さずに・・・・)

 

最近レベルアップして覚えた呪文があるので

「1万円くらいだから、ま、いっか」と思ってしまった。

が、そうは問屋がおろさなかった・・・・

 

 


 

教会で復活したので冒険を進めたいと思います。。。。。

 

指板を剥がす前にフレットを抜くためレモンオイルを塗布し指板面を保湿してあげます。指板剥がしの際にも「保湿」してあるとヒビ割れなどの危険性を低くできるので必ずシットリさせてあげましょう。

  

ピックアップも作業の邪魔になるので取り外します。

 

ナット部に敷いてあったプラ板を剥がし。

  

 

ハンダごてで暖めながらフレットを抜いていきます。

  

*フレット抜き作業の詳細は「Gibson Slash Signature Model フレット交換作業」をご覧ください。
*YouTube動画はコチラ・・・

指板アールもチェックしておきましょう→14"R

 

さて、下準備が整いましたので、新しいトラスロッドを乗せてみましょうか。

新しく埋め込む予定のトラスロッドです(順・逆 両効き)。現在のロッドが湾曲させて仕込むタイプかそうではないものなのか、は、ロッド調整側の先端を見ればだいたい分かります。

←コレですね。トラスロッドにもいくつか種類があり、仕込み方も違います。

 

←位置的にはちょうどこの位になる予定

 

ネックの状態チェック、指板面の保湿、フレット抜き、ナット外し、まだやることがあります。

  

フレット溝のところにドリルで穴を開けます(ネック材まで穴があくように)。2.0mmくらいのドリルです。フレット幅より小さいサイズであれば、フレットを打てばドリル穴の痕は覆い隠されるので問題ありません。

  

↑↑この目的は指板を剥がし、再度接着する際に「位置合わせ」を確実にするためです。指板面中央だとトラスロッドがあるので少しずらして穴を開けます。ベースだと指板材が長いので3ヶ所あけてます。ギターは2ヶ所です。*ケースバイケース

 

お次はネック側面、指板材とネック材の「境目」に、カッターで塗装に切れ目をいれます。

  

これは、指板材を剥がす時に塗装がパキパキと剥がれていきますが、その際にこうした切れ目を施してないとネック材の塗装部までかなり広範囲に剥がれが及ぶ事があるので、それを避けるためです。

 

このベースの場合、簡単に塗装が剥がれていきましたので、事前に剥がしておく事に。

 

←このように綺麗に剥がせる部分もあれば・・・・

 

剥がしにくいところもあります。こういう所は無理して剥がさない→

 

←最後はフレット溝のクリーニングです。
この作業は後まわしでもかまいません。

 

さて、これで全ての準備が整ったので次ページでは指板剥がし作業です。

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