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2018.2.10. ----4ページ目----- PAGE
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つっかえ棒で↑押さえたあとも余計な空気・空間が開いていないか確認し、もしエポキシが充たされていない小さな気泡などがあれば都度エポキシを垂らして充填します。
3日間以上放置してエポキシが完全に固化したら次の作業に進みます。
最近お気に入りのアルバムがコレ、Skrillexの「Recess」
この手の音楽には興味なかったんだが、数年前にYouTubeを観てたらこんな動画を見つけてしまい
この人が動画で使っていた音楽がスクリレックスだった。
人間とは思えない動きで見入ってしまったが、この人↑の動画をあさるうちに「あ、この手の音楽好きかも・・・」
となり、今にいたる。
ドリームシアターなどの変拍子も大好きだが、このEDMというジャンルの音楽も負けず劣らず。
面白い「効果音(?って言うのかな)」とかが、予測不可能なタイミングで入ってくるのが楽しい。あとは抜群のセンスですね!
こうして考えてみるとスティーブ・ヴァイ、システム・オブ・ア・ダウン、フリーク・キッチンetc...
私が好む音楽に共通する事といえば「変態(良い意味で)」「予測不可能な要素」が織り込んであるような気がする。。。。
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もう普通の身体には戻れないのね。。。
余計なマスキングテープを剥がします。突き板をカットした際の端材を両面テープで固定↓↓・・・え?なんで?
ドラムサンダーで削るから。
自動カンナもそうだが、こういった機械で削る時は材の「始めと終わり」部分はちょっと多めに削れたりする事があります。なので、念のため端材を貼っておきます。
このドラムサンダーという機械も元々はアコギ製作用に必要と思ったため購入。トップ&バック材の厚みを整えるためにね。
一度で↓↓こんな削れるわけではなく何回かで少しずつ削っていく。 若干エポキシが残っている状態で、最後は手作業↓
600番まで磨き、昇竜のイングレイビングも済み、アルコールでサッと拭きとって湿らせてみたところ
湿らすと色合いが濃くなりパッと映えますね
←ようやく土台から剥がせます。
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ここまできて↑↑最後にこの出っ張りを削ります。 あくまで貝の出っ張りだけ削るように↑↑
さあ!接着目前。ここで画鋲くんが活躍します。
画鋲の突起をガイドにして↓↓突き板をヘッドに合わせると・・・・・・・・・寸分違わずピッタリの位置に↓↓
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←ヘッド形と同じ当て木を作りコルクを貼ります。
タイトボンドで接着します。事前に接着面を湿らせておくと接着剤がよく馴染みやすく強固になります。
クランプで固定して一晩放置・・・・・・
↑接着完了!
まだ完成は少し先です・・・・続いて塗装! の前の"塗装剥がし"作業!
の前にペグ穴の調整か・・・・
リーマーで↑ペグナットがピッタリと収まるように削り広げ調整します。こうした「刃物」で貝を削ると刃を傷めるからあまりやりたくないんだが仕方ありません・・・・・
あ、因みにオリジナルのペグを仮マウントしてみたところ、元々の取付位置がけっこう傾いていたので、この際だから↑マウントネジ穴すべて埋めて新たに開け直す事にしました。
キズが付いてはいけない部分にはマスキングテープでガード。 指板面もしっかりガード↓ 塗装剥がし工程で気づかないうちにキズが付いていたりする事ってよくあるんですよね。
「物」ばかり写っていては面白くないと思い、時々こうして撮ってみるのだが、どうも意識して「注視」してしまうのね・・・・
どなたか工房に遊びにいらした時に一緒に写ってみませんか? (え?なんでこんなオッサンと一緒に・・・って、そりゃそうだ)
このギターはポリ塗装です。荒いペーパーでシャコシャコ削っているとポリ塗装独特の「に・ほ・ひ」が香ります・・・
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ラッカー塗装の「に・ほ・ひ」とはまた違うんですよこれが。少しツンッとくる匂いですね。
なんでわざわざ「ネック全体」を剥がすの?部分塗装でいいじゃん、と思われる方もいらっしゃると思います。
このようなシースルー色(木目が透けて見える着色)では、いったん剥げてしまった部分を、全く同じように分からなく部分塗装するのは非常に困難、もしくは不可能です。
*使用した着色剤と"全く同一のもの"を使えれば 、部分塗装でも目立たなく程度までに仕上げる事は可能かも。アンバー色や、オールドでかなり焼けていたり濃淡があるものだと(良い意味で、弾き込まれて汚いやつほど)誤魔化しが効きやすいので、わりと自然な感じに仕上げられる事が多い。
#360まで磨き、木地調整はOKです。
マホガニー本来の「素の色」って↑↑こんな色です・・・これが塗料を吹くだけで↓↓
さて、↓↓コチラはすでに塗装の途中段階。サンディングシーラー(下地層)を吹き終え、色を付けるべくマスキングしたところ。
←これは元の色合い。↑↑マホ本来の色とは違うのが分かりますかね。かなり赤茶っぽい色合いです。
色の吹き付け
↓
途中・・・・
トップコート(クリア)まで吹き、サテンフィニッシュ塗料まで吹いて完成した画像↓
あとはマスキングを剥がしたりヘッド表面だけツヤ有り(グロスフィニッシュ)にするべく作業して完成
ヘッドの表面はツヤ有り仕様にするので、水研ぎ後まずヘッド表面をマスキングでカバーしてネック〜ヘッド裏全体をサテンフィニッシュで仕上げる。サテンフィニッシュにする時は「サテン専用の艶消し塗料」があるのでそれを吹いて完了となる。
10〜14日ほどしっかり乾燥させたら、ヘッド表面のマスキングテープを剥がし→今度は↓下画像のようにヘッド側面をマスキングでガード。ヘッド表面をバフィングでツヤだしを行えばご覧のとおり完成となる。
こういった手順・段取りは実際に経験しないとなかなかイメージしづらいが、仮に順序を逆にしてしまうと(ツヤだし→サテン塗料吹き)ヘッド表面のツヤと、ヘッド側面の艶消し部分との「境目」で塗料のバリが出たりと、あまりよろしくない結果となってしまう。
*とは言え、順序が逆でも綺麗に仕上げる職人は綺麗に仕上げる事が可能だが・・・・
完成です!
ペグを取り付け、新しいナットを製作・取付、弦を張る
ラミネート貝ではない、無垢アバロン貝の不均一さ。この不均一具合が「天然素材」という証でもあり良さでもある。
コレが→
←こうなりました
ボディ〜指板面、ヘッドの装飾と、かなり見栄えが豪華になりました。やはりヘッドのほぼ全面を覆うアバロン貝の主張は強烈ですね。
直接サウンドには関係のない事ですが、自分の愛器がこうして「スペシャル」な見た目になるって大切だと思います。
どこかのお店で見かけた事がありますが、アバロン貝のステッカー(シール)なるものも存在しますよね。指板に貼るタイプ。
あれはあれでいいと思いますが、気持ち的に、心理的にどうでしょう。やっぱり「本物」っていいっすよ、ウフ。
ではまた!
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