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2015.05.07. ----4ページ目----- 048)PAGE
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木地調整に入ります。
木地調整とは、塗装する前に木地面をヒッジョ〜に綺麗にする事を意味します。ほんのチョットしたささくれや凸凹もダメです。仕上げる番手は各人によって違いますが、私の場合は#360まで仕上げます。
まずは#150からスタート
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どこから始めてもいいんですが、↑↑私の場合ココから。ジョイント部分の「キワ・際」ですね。バインディングとこういった部分は塗装が完全に残っているのでまず塗装を剥ぎますが、これがけっこうムズいんです。この部分、何も考えずにガシガシやってると「際」に近い部分はなかなか剥がれず、離れている部分の面/木材がどんどん削れて薄くなる事に・・・。
両側ともに綺麗になったらその他の部分に進みます。手間のかかる部分は始めに終わらせたい、という気持ちからココからやるのでしょうね。
では木地調整の動画をご覧ください。
側面を作業している時に気づいた事があります。
下の画像、ちょうど「くびれ部分」ですが、↓↓なぜか色合いが違うの分かりますか?
原因はアコギの製作過程においてできてしまったもの。↓コレ↓をご覧ください。
↑↑コレは側板を曲げる時に使うアイロン。真っ直ぐな側板をいったん完全に水に浸し、こういったアイロンに押しつけながら徐々に曲げていきます。その昔、アコギの製作家になろうと志していた時はよく使ったな・・・ジュ〜と押し当てた時、ローズウッドの甘い匂いが立ちこめて気持ちいいんですよ〜これ。換気しないとだんだん頭痛くなってきますけど・・・
話しが逸れたが、原因はこういったアイロンに当てた部分の「痕」という事です。おそらく熱によって木材の色素がすこし抜けたか変化したんでしょうね。削っていってもこれはどうしようも無いのでこのまま先に進みます。
え?なぜアコギの製作家にならなかったのかって?
製作工程は非常に面白いんですよ。アコギって。でもね、ふと「あれ?俺ってアコギ弾くの?」う〜ん弾く事は弾くけど
基本メタラー&ベーシスト
だからな〜・・・・
↑いちおう#150が終わりました↑
ここで一つ注意点。
アコギの場合は下図のように元々フラットではない事があるので、その場合は完全に平坦にしようとしてはダメです。臨機応変でその木材の変化・状態に合わせて仕上げていきます。
仕上がった面は湾曲・凹んだままですが、板厚が薄くなるよりはこのまま仕上げたほうが良い。状態をよく見極める事が大切。
次の#240にうつる前にもう一手間、念のため行います。
バインディングの剥がし&接着作業の際にアロンを充分浸透させたので大丈夫ですが、この段階でもう一度アロンを塗布します。細かな隙間などもあるのでそれらを埋める目的もあります。右の画像は"フシ"の部分など凹み/隙間がある所にアロンを盛ってます。凹み/隙間と言っても爪楊枝の先ほどの微細なサイズです。
続いて#240です。↑先ほどのアロンが完全に硬化してから行いましょう。急ごうとして硬化剤をスプレーすると場合によって白く濁っちゃいますよ。
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あっという間に360番まで完了!(とはいかないけどね)
←360番まで仕上がったら入念にダスターで削り粉を吹き飛ばし、アルコールを染みこませた布で全面を綺麗に拭きます。ラッカーはアルコールに浸されるのでトップ面などに垂れないよう注意します。
さあ、これで木地調整が完了したわけではない。最後の仕上げに入ります。↓下の画像をよく見てほしい。
バインディングの部分に細かいスリキズが確認できます。
これは360番のペーパーキズ痕ですが、木面の部分では目立たない(見えない)が、こうした樹脂素材等ではハッキリと分かる。側板のローズと一緒に削るのでそれらの削り粉がスリキズに入り込んで余計に目立ってしまう。
↑↑そこで、小さな当て木を使い、おなじ360番でバインディング部分のみ綺麗に削ってやる。↑↑この違い分かりますか?
右の画像、トップ面も綺麗にします。決してスプルース材の部分にはキズを付けないように気をつけましょう。45モデルの場合は貝などでスプルース材までの「距離(幅?余裕?)」があるのでマスキングはちょうど中間くらいに。
もう1点はココ↓
そうです。エポキシで埋めた部分ですね。この部分に筆で黒色の線を書き込みます。
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←他、エンド部分も書き込んで完成。
痛い話し
先日の事、リペアクリニックの帰りには必ず東名高速の渋滞にはまる。いつも眠気防止のためiPhoneでポッドキャストを聴いているが
普段どおりライトニングの端子にコネクタをはめた・・・
車のスピーカーから音は出ず、充電中の反応も無し・・・
よく見みるとコネクタの端子がすごく汚れている、なんだかネバネバする感じだ。これはイカンと綺麗にして差し込み直すが何度やっても反応がなく仕方なくあきらめた。
帰宅してすぐにiPhone6本体のライトニング差込口をチェックすると中はホコリだらけ・・・・
ここでやめとけばよかったのだが、ほそ〜〜〜い綿棒もあるし細かい作業はなにより得意だ。アルコールと綿棒で綺麗に掃除。勿論、内部のPin部分を曲げたり破損しないよう慎重に拭きとった。
そして再びコネクタを差し込んでみる・・・・・
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やっぱりダメ。何も反応しない。充電もできない。。。。。困った。
翌日すぐにアップル正規サービスへ持ち込んだ。
事情を説明してカウンターへ案内されると可愛らしいお姉さんが対応してくれ、裏で確認してくるから少し待つよう言われた。
数分後、悪夢の宣告が・・・・・
「内部の端子(Pin)が曲がっています。残念ながら保証対象外なので有料にて新品交換となります・・・・・」
「37584円です」
私「・・・・・・・・・」
一瞬にして心拍数が跳ね上がり、頭の中は真っ白になり、どうしていいのか分からなくなった。
「お、お姉さん、可愛い顔してきついこと言うのね・・・・(-_-)」
が、その数分後には引きつった笑顔で「クレジットカード使えますよね?」と、ニコニコ一括払いと相成りました。
はたして、内部のピンが曲がった原因が汚れたコネクタを使ったせいなのか、たまたま私の作業でこうなったのか不明ですが
皆さんも気をつけましょう。定期的にコネクタの清掃、圧縮空気で本体差込口のホコリを飛ばすなどメンテナンスしたほうがいいですね。
iPhoneショックからだいぶ回復してきたのにこれを書いてたらまた気分が落ち込んできた(-_-)
長かった作業も終わり、いよいよ塗装工程です。
画像が粗いのはご勘弁を。↑
最近デジカメを買い換えたのだがオートにするとなぜかISO感度が800〜1200とかになる事が時々。
まずはシーラー吹きです。ヤニ止めとも呼ばれる→
←サンディングシーラーを何回も吹いていきます。
翌日、吹く前には必ずペーパーがけして平坦を出してから。
所々、木目・凹みが残っているのが分かりますか? このような部分(赤矢印)が完全に無くなるまでサンディングシーラー(下地層)は吹きます。とは言え、基本は薄く仕上げたいのである程度凹みが無くなってきたら*****します。ヒ・ミ・ツ
←サンディングシーラー(下地層)を吹き終えたら、クリア/トップコートにアンバー色を混ぜて「色塗り」します。バインディングの色合いが「真っ白」→「アンバー色」へ変わっているのが分かると思います。
色塗り後はトップコートを何回も吹いていき完了。約2週間は乾燥させます→
乾燥が完了したらマスキングを剥がします。一気にバリバリと剥がさず、慎重にゆっくりと丁寧に剥がしていきます。
お次は水研ぎ作業。
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↑↑これも根気がいる作業です。細かい番手の耐水ペーパーでひたすら研磨していくのですが、ニキビのようなプツプツが無くなるまで研磨します。プツプツ部分は凹みという事ですね。番手は2つ使用。そしてバフィング(ツヤだし)を行い・・・・・
完成!
欠損していた貝もご覧のとおり↑ 塗装面もピカピカの新品のようになりスッキリです。
↓真正面から見た画は変わりませんね、トップ面は何もしていないので・・・
おそらくこれでまた十数年以上、問題なく使用できる事と思います。大きな木材の変化が無ければ、ですが。
動画も使用しての今回の修理、お楽しみいただけましたか?
最後は映画の話しで・・・つい先日観た映画
TSUTAYAディスカスに登録しておいたけど、人気があるのか なかなか来なかった・・・・
いや〜ホロリ。一緒にドラ泣きしましたよ。
3Dキャラに はじめ少し戸惑いましたけどすぐに慣れた。
世代的にドンズバなんですよね、よく子供の頃 祖母が来てくれると勉強机の引き出しをタイムマシンにして「ごっこ遊び」をしたっけ。
映画のお話しはドラえもんが初めて未来から来る所から・・・・そして。。。。けっこうてんこ盛りって感じ^^;
四次元ポケットから出てくる道具は「あ〜!あったあった」「そうそう!この道具欲しかったんだ〜」とか懐かしさもあり、タイムマシンにしろ道具類にしろ、漫画とは違い3Dでしっかり描かれているから なんせ「かっこいい!斬新」
そして我らがアイドル「しずかちゃん」
3Dで描かれるとちょっと「ドキッ」としましたよ(笑) なんだろうな〜、たぶん同世代の人なら分かると思うんですがこの気持ち。子供心に夢中で読んでた漫画に出てくる可愛らしい女の子、憧れ、アイドル的な存在。男子なら少なからず「しずかちゃん」という存在は心に強く残っているはず。
映画を観ていて思ったんだが
「タイムふろしき」これ便利だな、と・・・・壊れたギターに被せると「はい!元通り!」なんて
いやまてよ、それじゃ商売あがったりか・・・・
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