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2020.1.1. ----2ページ目----- PAGE
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さて、無事接着はできましたが、補強材をどうするか考えなければなりません。
とその前に、とりあえず余分なエポキシを削っておきましょう。何も考えずにガシガシ削っていくとふとした瞬間に木地まで露出して、削り取ってしまう事になるので注意。とくに下画像、赤丸部分などの範囲は気をつけましょう。
こんな感じまで綺麗にできたらひとまず休憩です・・・・色が剥げているところは着色層が剥げているだけで、木地面が露出しているわけではない
<休憩>
昨年10月末、ついに
MacBookAir 13" Retina
を購入
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たしかノートブックは13~14年ぶり・・・・
ここ数年ずっと買うタイミングを見計らってきたのですが、昨年10月上旬にMacOS Catalinaが発表されましたよね。
Catalinaは64bitへ完全移行。32bitアプリは動作しません。
最初は「へぇ〜、ついにCatalinaが発表されたのか」ぐらいに思ってました。でもふと気になって普段使用しているアプリ群が32or64bitどちらなのかチェックしてみたらことごとく32bitアプリ・・・・OMG!
ここから私の心に火が着いた! サポートに聞いたり、調べまくりました。
10月下旬の時点、AppleストアからMacを購入するとオプション選択(カスタマイズ)した場合、全て最新のOSであるCatalinaがプリインストールされて出荷される。OSのダウングレードはできない。たとえタイムマシーンで復元したとしてもOSは最新のCatalinaのままだそうで、データだけが復元されるそうです。
↓
私の場合、SSDの容量とかは増やしたいのでカスタマイズは必ず行う事になるだろう。となるとAppleストアはだめじゃん・・・
では量販店とかで購入した場合はどうなるのだろう?聞いてみた・・・
9月までの仕入れ品であればOSはMojave、10月の仕入れ・入荷品だとCatalinaだそう。
ではもうひとつ、整備済み品の旧モデルを購入した場合OSは何??→サポートの答え
「私たちにも調べる術がありません。でもおそらく最新OS Catalinaの可能性が高いです」との事。
そのOSをダウングレードできないの?と聞いたら「OSのダウングレードはお勧めしていない・・・むにゃむにゃ」とかなんとか
おそらく規約上の問題ではっきりと言えないんでしょう。
↓
おそらく2018年モデル、もしくは2019年7月モデルの整備済製品であれば、たとえ最新OSだったとしてもダウングレードできるはず、とにらんだ。MacBookAirの2019年と2018年モデルの違いはほんのわずか、ハード的にはほぼ同じです。それから7日〜10日ほど毎日Appleストアの整備済製品ページをチェックしているとビンゴ!
2018年モデル、色はスペースグレイ、SSDは512GB、メモリは8GBでしたがメインPCではないので妥協。
同じ考えで狙っている人が多かったのか、朝一で6製品ありましたが、翌日には全て完売。
結局、プリインストールOSはMojaveでしたので、OSをダウングレードする事もなくそのまま使用。
使用しているアプリ、アドビのCS6ですが、問題なく使え、私の使い方ですとメモリも容量を超えることはありません。
ここ数年、どこもかしこもサブスクリプションのアプリが増えたような気がします。おっさん世代からすると音楽はデータじゃなく「CD」という目に見える形で所有したい、とか、アプリもダウンロード購入ではなくパッケージ品として購入したいとかそういう気持ちがまだ少しある。
サブスクリプション(月額・年額いくらでそのアプリを使用する権利を購入する)も、常に最新の機能を使えて便利とか、
OSのアップグレードに対してバグなど常にアップグレードしてくれて手間がかからないとか、いろいろメリットはあります。
でもね〜、前にも計算した事があるんだが、たしか(アドビ製品だと)パッケージ品を5~6年使えばサブスクリプションとトントンになります。つまりその後は毎月毎月「使用料」を支払い続ける事になる。Ps、Ai、Dw、と使ってますが、決められた処理をするだけで、べつにイラストレータでもないしフォトグラファーでもない自分にとって、月額制は余計な固定費が増えるだけとしか考えられない。
なんならCS3~4あたりを使ってもかまわないくらいだ。
メインとサブ、絶対に最新OSにはしないぞと誓いました。
(したいけどw)
さあ、補強材の事を考えましょう。
お見積もりのご連絡段階ではヘッドの表か裏、どちらかに突き板を貼り、それを補強材とする。という考えでした。
ただし「表・裏」どちらにするかはこの段階にいたるまでまだ結論が出ていなく、悩んでいました・・・・・
ず〜っと楽器を見ながら「どうしようかな〜」と悩み続け・・・・
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最後は疲れて寝る
まあそれは冗談ですけど、とにかくいろいろ悩んだあげく、ヘッドの裏側に「突き板=補強材」を接着する事に。
なぜ表面に既にメイプルの突き板が貼ってあるのに裏側へ貼る事にしたのか?
表裏どちらに突き板を接着するにせよ、「突き板の厚みぶん」だけヘッドを薄く削らなければなりません。
では表面に突き板を貼るべく、削る、ザグるとなるとバインディングが邪魔になるのでバインディングのギリまでしか削れない。かといって、バインディングを外して新バインディングを巻く・接着するのは非常に手間がかかります。またナットの際(キワ)もギリのところまでしか削る事はできません。
いっぽうヘッド裏側であれば邪魔者はなにも無く、強いて言えばボリュートがあるので平面じゃない事ぐらい。ただし表面は黒のつぶし色、ヘッド〜ネック裏側は濃いシースルーブラウン(木目が透けて見える仕様)です。
決めました。裏側にする事に↑↑ 濃いシースルーブラウンなので、完成後はどちらにせよヒビ割れを目立たなくさすため、つぶし色か濃いシースルーブラウンにする予定。もう一つ、上図のような力のかかり具合を想像すると表面より裏面かな〜と。
方針が決まったので突き板(補強材)の製作に取りかかります。
基本的に「割れた」方向(ほぼ木目方向)に対して直交するように「補強材」は接着しなければなりません。アコギのヒビ割れ修理の時に接着するクリートパッチもそうですよね。文章で説明するより図を見ていただいたほうが早い・・・・・・↓↓
自作合板の製作スタート
用意するのはマホガニー材↑ ついでだからヘッド2枚ぶん作ろうかと・・・・
まずはコイツをバンドソーで、うす〜〜〜〜〜〜く、挽き割りします。
そういえばちょうど1年前、↓↓バンドソーを買い換えました。 コチラは↓↓以前に使っていたやつ。
かゆいところに手が届く、いつもお世話になります
オフ・コーポレイション
さんから購入。これでバンドソーは3台目。同じKERVというブランドですが、今までのバンドソーの後継機種みたいなもの。静岡県の清水にあるオフコーポレイションさんまで行き、試しカットさせてもらい決定購入。価格は11万くらい。
当然ですが、木工屋さんなどに置いてある本格的な業務用バンドソーに比べたらオモチャみたいなもんです。本格的なバンドソーはお値段も中古でウン十万〜100万円オーバーが普通、さらに重量はかるく100kg超え。150~200kgの世界。私の場合そこまで本格的なモノはいらない・・・
この新しいバンドソーですら重量は90kgあります。
今まで使っていたBS-14は、オプションパーツをかます事で「最大挽き割り高さ」を変えられる仕様でした。私はそのまま使ってましたけど。やはりそのせいか、剛性が弱く、可動さすと本体自身の揺れがけっこうあり、いよいよ限界かな・・・・という感じでした。
そして見てください!この綺麗な断面↑↑ これですよ、コレ。 新しいバンドソーKDF-14は振動もなく(当たり前)今まで使っていたバンドソーとは月とすっぽんくらい切断面の仕上がり具合が違う。気づかないままよっぽどブレた状態で使ってたんでしょうな〜・・・・
すこし前後しますが、ヘッドの裏面の塗装を完全に剥がします。
#100の粗いペーパーで削っていきます。木地が見え隠れしたら#150に変えましょうね・・・・↓↓
→→
塗装を削る段階で、割れたヘッドをいかに「正確に元通り」の位置で接着できたか?が分かります。今回のケースはほぼ100%完璧。
正確に接着できなかった場合は割れた部分の左右で、塗装の残り具合が違ったりする。と言っても、どうしてもピッタリに合わす事が出来ないケースもありますから、極力合うように努力する事が大切です。
↓塗装を完全に剥がしたところ↓
当然ながら、闇雲に削ると平面が出ないので、常に平面が出ているか確認しながら仕上げます。
平面を出す事に慣れていないと、たいてい「端っこ」が削れてしまいやすい。
最終的にこの段階でヘッド厚は15.4mm
突き板製作に戻りましょう。
先ほどカット(挽き割り)したマホ材、薄くカットしたもの(2〜3mmだったかな?)と、残った材の表面をドラムサンダーで綺麗に整えます。バンドソーの「刃の痕/断面の凸凹」が綺麗になればOK。
その後、#150のペーパーで接着面の側だけ綺麗にします。 アルコールで拭き拭き・・・・
タイトボンドさん出番です。おや?マホ材になんか書いてありますね・・・・・
「もくもく」テイルブロック用だって。02年4月って書いてあるよ。
皆さんご存じ新木場にある「もくもく」で購入したようです。私が学生(ESPに通っていたころ)の頃は今の建物とは違いました。「もくもく」は新しく建て直したんですよね。昔のごちゃごちゃした感じのもくもくも好きだったな。
もくもくは昔からESPのギタークラフト科のたまり場みたいです。しかもなぜかここへ行くと誰かしらに会う。私の恩師であるT先生には何度ここで偶然会ったことかw。なんか不思議な力が働くようです・・・・
接着!
上下のアルミ板は別の目的でたまたまあったもので、ちょうどこの用途に合っていたので使用。
接着したらドラムサンダーで薄板のほうの厚みを約0.6〜0.7mmにする↓↓ 最終的に突き板は1.2〜1.4mm位にする予定。
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この状態のまま表面は整えて(研磨)おきましょう→
薄くなってからだと正確に研磨するのは困難になりますからね。
さて、次は反対側?のカットです。
良い道具を使うとストレスもなく、必然的に仕上がりも良くなりますし、イイデスネ!
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カットしたものを↑↑ おなじくドラムサンダーで削り、薄くしていくと・・・・・↑↑↑ ハイ!突き板の完成
最終的な厚みは1.3〜1.4mmです。
次のページではヘッド裏側をトリマーで削り、薄くしていきます。
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