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皆様おはようございます。今回のお題は「ネック製作」!
私の場合、修理が99%ですが、たまに話しの流れで「ネックを作ってほしい」「ボディを作ってほしい」といった事があります。

ご相談いただいた楽器はコチラ↓↓

Fender/USA New Porter Pro

カスタムショップ製です。だからProが付くのかな??
ALLメイプル製です(たぶん)

ご覧のとおりデタッチャブル。

 

ネック単体だけ見るとそのままストラトに移植できるんじゃないかと思っちゃいますね。

  

 

ご依頼の内容はネック製作・交換なのだが「なぜ」ネックを交換したいのかというと。。。。
フェンダースケール(25.5"/647.7mm)からギブソンスケール(624〜628mm)へしたいとの事。さらにネックもわずかな三角シェイプへ変更、ヘッドの形は可能なかぎり小さく、ヘッド角度付き、弦はペグまでストレートになるように位置する、フレットはジョイント部付近まででいい、等々。

 


 

まずは細部をよ〜くチェックします。

←トラスロッド調整口はネックのエンドですが、ネックを外さなくてもこのように調整できるよう穴が開いています。

ネックは3本のボルトで止まってますが、そのうち2本はこの位置→

←ストラップピンのネジ受け用木材が接着してあります。

 

←このネックプレート(のように見える物)は単にお飾り。目隠しです。

プレートをめくるとありました!もう1本はこ〜んな長いボルトが使われています。

  

 

ネック側にはボルト受け。それにしても随分奇抜な固定だな。

ボルト受け以外は普通のフェンダーネックと同じかな?と思いきや、仕込まれているトラスロッドは両効きロッド。つまり順反り/逆反り両方に変化さす事ができるトラスロッド。

  

 


 

さあ、ここからは各寸法を細かくチェックします。

←とりあえずブリッジの中心線を印しましょうか。

ネックポケットからサドルの1弦頂点まで↓203.0mm        ネックポケットの寸法↓87.0mm
  

 

汚い文字ですいません・・・・

ブリッジサドルまでの長さを測りますが、サドルの1弦が乗る部分↑↑までの長さを測ります。

 

え〜と、ここの厚みは↓↓25.4mm                 指板の厚みは↓↓6.3mm
  

という事はネック厚は・・・・19.1mm→

 

 

1F部でのネック厚は↓↓22.0mm                  12F部でのネック厚は22.7mm
  

という事で、ネックの厚みは1Fから12Fで約0.7mmの差があります。

手書きで全ての数値をメモっておきます。因みに指板アールは10"Rでした。

これらの数値を元に、Gibsonスケールのネックを製作すべく、イラストレーターで製図していきます。エレキと違って難しいのが、アコギはブリッジサドル位置が動かせない事。新ネックをネックポケットにセットしたら、ドンズバでオクターブが合ってないといけない。

この設計段階で正確にミリ単位で製図します。

 


 

製作作業へ進む前に

先日面白いことがあったので紹介しよう

私の母親&妹が(それぞれ1台)使っていた古いノートPCを「もう使わないから処分してくれ」と頼まれた。

OK!と快く引き受け、んじゃまずはハードディスクを物理破壊しておくか、と取り外し
興味ついでに中はどうなってるんだろう?と、2台のうち1台をパカッと開けてみた・・・・

→→

 

ん??なんだこれ?

 

  

裏蓋を開けると怪しげな「名刺」が・・・・・

こ、これはもしや、製造工場の人が「いつか開ける日が来るだろう」ことを期待して密かに入れたのでしょうか。
どうやらこの名刺を入れた本人はベリーダンサーのようだ。

恐る恐る、記載されたURLへアクセスしてみるとすでに「404エラー」ホッと胸をなで下ろす。

でもさすがにメールアドレスには怖くて送信できない・・・

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