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2020.8.1. ----3ページ目----- PAGE
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下準備ができたメイプル材。
まずいちばん重要な中心線↓↓ そしてヘッド角度が付く部分も線を書きます↓
ヘッド厚は14.0mm、1Fでのネック(材)厚は15.7mm・・・・
ヒール部分です。19.1mm、ネックポケットの長さも書きます。12Fでの厚みが16.4mmでしょ・・・
メイプル材に各寸法を書いたら、トラスロッドを仕込む準備です。
1ページ目で紹介したとおり、今回仕込むのは両効きトラスロッド。エンド側から調整できるように仕込むため(ロッド溝を掘る前に)ネックエンド部にあらかじめドリルで垂直に穴を開けます。
ロッドの現物を計測して、六角穴の中心を割り出し↓↓エンド部に記す。
ボール盤の台を90度傾けてネック材をクランプで固定。垂直に掘るにはあらかじめドリルをセットした状態でアレコレと微調整しなければなりません。
深さは事前に計算しておきましょう。
調整部分より少し大きめの穴を開けます。
ボール盤の「台」を動かすと、再び元の状態に戻すのが大変です。横型のボール盤があると便利なんですが・・・・まあ、そんなにしょっちゅうこういった穴開けをするわけではないので、今のところ面倒ですがこの方式でやってます。
トラスロッドの長さが合わない!
←両効きトラスロッドはステュMacのコイツ
長さ的にいちばん近そうなトラスロッドを選んでネック材に合わせてみても・・・・・↓↓こ〜んなに出っ張ってしまう
→→
全長 約410mmのトラスロッドが必要なのだが・・・・
ステュMacのカタログでラインナップを見ても↓↓457mmの下は362mmだ。
362mmだとチョット短すぎる・・・
という事で、ここからは両効きトラスロッドの長さ変更。
これは現物をいじった人にしか伝わらないが、どこかでバキッと切断しないとロッドを外す事はできない。
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訳が分からなくならないよう、どちらが先端側で、とか記しておきます。
逆ネジ、逆巻きボルトって言うのでしょうか。通常は時計回りでネジは締め付けられる方向ですが、逆ネジ(ボルト)は時計回りと反対方向に回すと、締め付けられる(ねじ込まれていく)。両効きトラスロッドは調整側は逆ネジ(ボルト)です↓↓
↓
まず位置決めなんですが、ロッドの先端はナットから約10mmにします。
↓
次に調整側は↓↓このような状態にします。
↓
上記の状態で、ネック材に埋め込みたい位置にセットして・・・・
↓
下記のように切断する箇所を決める。
↓
ここで切断したと仮定してロッドをネジ切りして、エンド部にロッドを納めていけば・・・
→→→→右に移動します
調整側は逆ネジなので、↑↑こちら側を約10ミリ納めれば、調整側は10ミリ入っていきます・・・・
って言葉で説明しても訳分からんと思います。
自分でもよく分からんw
ステュMac製の両効きトラスロッドの長さを変えたい場合は、とにかくこの順序どおりにやればうまくいきますよ!って事で。
ロッドを切断します。
→→
切断したら、作業しやすいように片方は外しましょう。
グラインダーで先端をこのように加工します。これからタップでネジ切りするための準備ですね。
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ネジ切りタップの登場です。
→→
タップ作業って最初の1〜2回転が重要。真剣です・・・・
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このぐらいネジ切りできればOK↓↓ ちゃんとスムーズにはまるか確認↓↓
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そうそう、使用したネジ切りタップはコレ↓↓(裏/表)
Gibsonのトラスロッドなどもコレ↑↑で合います。当時はいろいろと調べて国内でどこかから購入したけど、今ステュMacのサイト見たら売ってますね。昔はたしか売ってなかった気がする・・・・
さて、ネジ切りも無事終わり、組み上げていきます。
外した1本を調整側に約10ミリ差し込み↓↓ 元通り赤いカバーを被せます。このカバーは接着剤が直接ロッドに付着しないようにするためのもの。
→→
エンド側を固定して↑↑2本のロッドを同時にねじ込んでいくと入っていきます。
さあ、確認してみましょう。これがノーマル状態↓↓ *真っ直ぐな状態
逆反り↓↓ 順反り↓↓
しっかり変化しますね!
ふ〜、これで希望の長さピッタリのトラスロッドが出来上がった。
さ、次のページに行く前にチャチャっとロッドの溝掘りでもしましょうか。使う刃径や方法などは今までの修理記事に沢山書いたので割愛。
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あらかじめ開けておいたマル穴と貫通しました。
で、このままではココ↓↓が収まらない・・・・
ノミですこ〜しだけ広げて・・・スルっと
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ピッタリ収まりました。
トラスロッドさえ収まれば、あとはガンガン行きましょう。今回もけっこうなページ数になりそうな気配・・・・
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