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さて一晩以上乾かして完全に水気がなくなったら、下のような小さなブロックを使い、もとの接着剤カスを必要最低限だけペーパーで落とします。接着の種類にもよりますが、かたく絞った熱い雑巾でゴシゴシ拭くときれいになります。右がきれいになったところです。
すこし作業工程が前後しますが、前のページで取りきれなかった昆布?(リボン)をとります。左に見えるのがネックジョイントを外した時に使ったエスプレッソマシーン、スチームニードルです。ピンポイント攻撃でまだリボンが残っている所を「シュー」と一撃するとライニング材のマホが少し柔らかくなります。そこをマイナスドライバー(なんでもいい)等を使いかきだします。余計な水分はすぐにふき取ります。雑巾などでくるんで狙う箇所のみ出すようにします。(え?なぜ始めからそうしなかったのか?それはほとんどのリボンがズルズルと引き出すだけで取れたので「このままいけるかなー」とちょっと油断してました。ごめんなさい。まっ、5~6箇所だけでよかった。
昆布の残骸です・・・で一息ついたらカプチーノです!う~ん、おいしい・・・
このページではとりあえず先にバックブレイスの接着を載せてしまいます。1本だけ端が折れていましたので、そのブレイスだけ新しいものに取り替えます。木と木は、しっかりと接着をすれば木の繊維どうしのつながりより強く接着します(接着したものをハンマーなどで叩いて剥がそうとしても繊維のほうが負けて引き裂かれる)が、その時はそれでいいでしょう。でも時間がたつにつれ接着剤自体がまた弱くなりますので、新しいものに交換します(とくにブレイスのように重要な箇所は)。本来ならば73年当時の木を使えばベストなのですが持っていません(古い年代の木がほしい・・・)。ですのでわりと「古めだろう」というスプルースで代わりにします。
で、これができたものです。もとのブレイスの重量とほぼ同じにしました。形も極力近づけます。木は、体積が同じでもそれぞれ持ってる質量 は違います。ですので重量をぴったりにしようとすると、完全に同じ形(大きさ)にはなりません。私は最近2キロも太った。たぶんに「すみや」でせかせか動く事がなくなったからだと思う。でも着やせするタイプなので、木のように見かけだけで判断はできませんね。
これだけ色がちがうと目立ちすぎるので、オリジナルの色に近づけてやります。
アルコールに溶ける性質のブラウンの粉を、セラック塗装などで使うメチルアルコール(燃料用アルコール)に溶かします。端材で試し塗りをして色をあわせ、生地着色と同じような感覚で塗っていきます。布巾に染み込ませて塗っていくだけです。
これが4本揃って撮ったところです。塗った直後なので少しテカッてますが、このあとペーパーで色の濃い部分などをこすったりして自然な色合いにしていきます。
その他の3本は、古い接着剤カスをペーパーで落とし(必要最低限)、バック板のほうもきれいにして、右の図のように竹槍状態にして接着です。急いでここまで書きました。この工程はバックブレイスを外したら早めにやったほうが安心です。ほっておくと、どんどんあらぬ 方向に反っていくので・・・ これでひと安心。
新ブレイスの色あいもバッチリです。
今回はど~でもいい余計話が出てこなかった。次はまたくっちゃべってみようか・・・これを見る方々、テキトウにとばして読んでください。