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1~2週間のごぶさたです。ギブソンSGネック折れのほうに集中していてマーチンの続きが遅れてしまいました。写真の数も増え、整理整頓も済んだので再開です。

「えーと前ページの内容は~」と、そうです無事にテイルブロックを外したところでした。バックブレイスの処理は終わったので一安心。テイルブロックが付いてないと側面 板の強度がしっかりしないので(又、ボディ全体の歪みもあるので)今後の作業のためにも早めに接着します。オリジナルのブロックは厚さ約25ミリでした。まったく同じ寸法のブロックを作っていきます。

バンドソー&ベルトサンダー等を使いどんどん整形していきます。

はい出来上がりです。とくにサラッときましたが、サイド面との接着部分にアール(曲面 )をつける事以外はとくに注意する所もないと思います。えっ?アールはどうやってつけたのか?・・・まずカンナで大まかに削り、その後に逆アールがついたブロック(サイドとの接着の時に使う当て木です)に荒めのペーパーを付けてサンディングして作ります。(自分の一番ベストな方法を見つけてくださいね。しっかりとキレイな曲線が出ていればどんな方法でも良しです)


 

では出来上がったブロックを接着します。先にトップ面との接着を行い、次にサイドとの接着をします。

 

 

写真のようにクランプをなるべく横に向けるとズレが発生しにくいです。ここでのクランプはトップ板の部分とピッタリと合うようにしなければいけません。かる~くクランプに力をかけておいて微調整しながら徐々に締め付けていきます。オリジナルのバインディングはブロックを外した際の熱でかなり変形してしまったので変形した部分のみ取り外しました。あとで新しいものを付けてやります。

 

 

トップ面との接着後はサイド面との接着です。さあここで登場するのが5ページで取り外して保管してたオリジナルのエンドトリムです。そのトリムにたっぷりとロウソクを塗っていきます。こうする事により素材にしっかりと下味がつき、いっそう美味しく・・・・いえいえ違います。右の写 真のようにクランプの際に一緒に接着してしまいます。で、接着後トリムを取り外せるようにロウソクを塗ります。エンドトリム部分になにも挟まずに接着しようとするとどうしても元の幅にうまく接着出来ないからです。もし何らかの理由でもとのトリムが使えなければオリジナルとまったく同じ寸法の物を作り、接着してもぜんぜんかまいません。素材がなんにせよ後で刃物で削れる素材であれば一緒に接着してしまい、後で新しいトリムをつける時に削ってしまう方法もありですね。


台とくっつかないように下にワックス紙を敷いておきます。このワックス紙、インレイをする時にも使うのですがハンズで売っています。もともと何用かと言うと、じつはプレゼント包装(ラッピング包装)をする時に使う物だそうです(はじめはてっきり画材コーナー等の階にあると思い探してました・・・)。少し不満なのがワックスが全面 にキッチリと塗布されていないこと。昔の事なので今度はネットでじっくりもっと良いペーパーを探してみる事にします。
*注)現在ではクッキング用のテフロン加工されたペーパーを使用

 

接着する前に何回か仮クランプ止めして隙間なくしっかりと接着されるかどうか確かめます。写 真のようにパレットナイフを使いタイトボンドを奧まで塗っていきます。そして接着です。

 

逆アールブロックがくっついてしまわないよう、ここにもワックス紙を挟みます。サイド板面 ・ボディ内部側のマスキングテープは接着剤がはみ出てもいいように、しっかりとクランプができたら濡れた布巾ではみ出た接着剤をふき取ります。

 

さあ奥様、ここで1日とは言わず2~3日はねかしておきましょう。なかなか中央部まで味が染み込みにくく・・・・ではなく乾きにくいためです。クランプを外します。

 

エンドトリムはロウソクを塗ってあるのでマイナスドライバーなどで軽くこじればすぐ取れます。

テイルブロックは以上で完成ですね。次のページでは各部の剥がれてしまったパーツ類の製作やライニング材の隙間接着をしていきます。

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