02.00.00 ----8ページ目----- 005)PAGE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る

だいぶ「HPの更新」も波にのってきました。私の「戯言」も波にのってきました。前ページではテイルブロックの接着でした。このページでは予告どおり外れた(外した)各パーツ類の接着などを載せようと思います。

テイルブロックを接着する時に見事に活躍してくれたエンドトリムですが、なにぶん穴の大きさがジャックサイズと大きめのため再利用はできませんので作り直します。白のピックガードを用意します。次にそれをカットします。今までの作業で側板の端部分が微妙にゆがんでいるため、新しく作るトリムはもとのサイズより若干大きめに作ります。

 

バインディングで使う白黒の材を用意して「バインディング用接着剤」(LMIで手に入ります。ステュMacでは火気扱いのため送ってくれません)で接着します。成分はアセトン系の接着剤です。塗料などの洗浄溶剤として売られている「アセトン」を使ってもくっつきます。接着剤自体が固化して両素材をくっつけるのではなく、ピックガードの素材自体を溶かしあい癒着します。

 

さて一晩乾かして完全に癒着したらでっぱりをスクレーパーで削っていきます。シャーコ、シャーコ、て感じ・・・・


ハイ、「イカのにぎり」いっちょあがり~。大きさは左右の白黒バインディング材分だけ大きく作りました。なんだか写 真だとすごい差があるように見えるなー。

と、今回はここまで。にしようかと思ったがあまりに少ないので続けます・・・・

取れてしまったライニング材を作っておきます。

 

 

リボンがあったところは隙間があるので接着していきます。パレットナイフを使い隙間に接着剤を押し込みます。写 真の「タイトボンドの膠版」、ふつう膠は常温では固まってしまいますが、これは常温で溶けている状態です。詳しい成分は分かりませんが、臭いを嗅ぐとあの膠独特の「◯んこのなりかけ」(あ~汚い・・・)のような臭いがします(笑)。

筆で少し水をつけて毛先をグニュグニュと奧まで入れてやります。こうすると毛細管現象も働きより奧まで染み込みます。

 

で、クランプです。当て木には逆さにしたライニング材がしっくりきます。

オリジナルの状態ではライニング材の下にリボンが挟まっていましたが、もしそれを再現さそうとするとトップ&バックのライニング材までとらなければなりません。当然手間がかかりますし、さして重要とは思えないので隙間はしっかりと接着します。


接着し終わった所はチョークなどで記しをつけておきます。リボンが片側9箇所、上下で18箇所、左右で36箇所!プラスαも・・・いやークランプの数にも限りがありますし日数がかかりました~。

 

 

さあ始めに側板にもヒビ割れがあると書いたのを覚えているでしょうか?塗装があった時は塗膜の割れですこし目をこらせば確認できたのですがもう塗装はありません。このひび割れを探すのに結構時間がかかりました。写 真で分かるように白エンピツでなぞっています。

 

ひび割れの種類にもいろいろありますが、この場合はヒビの部分が完全にあいているのではなく、まだ木の繊維同士で繋がっているので膠を水で少し粘性を低くしてヒビ部分に充分染み込ませます。

 

膠を充分染み込ませたらクリートと呼ばれるパッチ(バンソーコーみたいな物です・・・)を作ってあるのでこれを接着します。この「クリート」、形はいろいろあって“あり”なのだが、ある程度の厚みと大きさはほしい。それとこういう割れ防止材には共通 して言える事だが原則として対象となる木目に対して直角な木目方向で接着します。

これがパッチをつけたところです。右側のリボン部分にも「割れ」がすこしかぶっているのだが、その処理は次ページで・・・。次はリボンのとりつけです。

02.00.00 ----8ページ目----- PAGE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

<<< REPAIRページ(修理記事一覧)へ戻る