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Fホール! さてどうやってこれを(塗装工程で)描こう? 

 

初めての方法ですが、せっかくレーザー加工機があるので活用します。 まずエアブラシ用の透明マスキングである程度の範囲を覆います。

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サインペンでFホールの形、ボディ外周、ミュート機能のツマミ、ポットの穴の位置を印しておきます。左右ともに。描いた透明マスキングをそっと剥がし、コピー用紙に貼ります。あまり勢いよく剥がすと(厚手のクレラップのようなものなので)伸びたり変形したりするので注意。


な、なんか・・・・エロス?

 

コピー用紙をスキャナーでスキャンして画像として取込み、イラストレーターに読み込ませます(配置)。それを元にベジェ曲線で正確なFホールを描いていきます。外周やミュート機能のツマミ穴位置も同様に。

外周やポット位置などは、あとで貼り付ける「位置」を正確に再現するためのガイドのようなものです。

指定のファイル形式(svg)で書き出して、レーザー加工機用アプリに読み込ませて・・・・

組み立て式の40W CO2レーザー加工機ですが、約2年前に導入以来、非常に役だっています。

適当な木の板などに透明マスキングを貼りカットします。

レーザー加工機の場合、出力や設定次第でこのようにカッティングプロッター代わりにもなります。ただし熱で焼き切るので切断面は少し焦げます。素材によってはかなり溶けてしまい、正確にカットできない事も。今回のこの透明マスキングは運良く使用に耐える精度でカットする事ができました。

カットできたらFホールを剥がし。

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←少し分かりづらいですが、剥がしたFホール部分を覆うように1枚透明マスキングを貼りつけます。こんな感じです↓↓ こうしないと形が崩れてしまうため。

 

ボディの外周やミュート機能つまみ位置に合わせつつ、マスキングテープを貼ります。

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↑↑貼ってあった1枚を剥がす   

これでオリジナルと同じ位置に貼り付ける事ができますね。塗装は全て剥がすので、とりあえず実験として試し吹き↓↓

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思惑どおり成功。初めての方法でしたが綺麗にFホールを描く・塗装する事ができました。

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これでFホールを「どう描くか」問題も解決です。レーザー加工機が無ければ従来どおり手作業でマスキングをカットしていたところです。

 


 

休憩

 

外出自粛要請のまっただ中ですが、じつはFF7リメイクを購入と同時に「グランツーリスモSPORT」も買ってしまいました。
期間限定で安かった・・・

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既に発売されてから約2年半ほど経ちますが、なぜか買おう買おうと思いながら今に至ります。半分忘れてた・・・

HONDAのS660。軽だけど本格スポーツカー。ミッドシップですよ、MR! 趣味の車として買おうかな・・・・

しっかし綺麗ですね〜・・・実写です、と言われても何も違和感がない。FF7リメイクもそうだがPS4にしてようやくムービー(ゲーム内の)クオリティのままキャラクターを操作できるようになったのかもしれない。
車好きの方ならレースせずとも、どこかのコースをゆっくりと流しながら走るだけで本当にドライブに行った気分になります。

 


 

とまあ、夜な夜な欲しい車を眺めてはヨダレを垂らしているのですが、いかんせん真面目に本気で運転(プレイ)するにはPS4コントローラーでは絶対無理がある。

ハンドルコントローラですよ!
やっぱりコレがなきゃGTは始まらない。

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GT6は買ってないので、約10年前のGT5の話しになるが、当時ちょうど生活が一新したのでハンコンを購入し、合板で自作枠組みを作り耐久レースなど本気で汗掻きまくってプレイしてました。もと"峠の走り屋"としては血が騒ぐんですよね〜

あ、でもまだ(PS4対応の)ハンドルコントローラは買っていませんよ。
先日、嫁にちょっと話したら鋭い眼光で「レーザービーム」食らいましたから・・・・

 


 

さあ、進めよう。

大和マークから届いたバインディング素材。試しに4枚を接着します。

  

  

 

 

因みにこのギターの各寸法はこんな感じになっております。

  

  

 

 

さあ、下準備(各寸法の確認や素材の確保、Fホールの描き方など)は出来たので、いざバインディング剥がし!

無事、全てのバインディングを剥がし完了!

え?・・・・という事で約15分の動画で作業をご覧下さい

 

>>>001・バインディング剥がし<<<

 

 

アイバニーズの時とおなじく、相変わらず劣化したバインディングを剥がすのは一苦労です。。。。

  

毎度の事ですが、使用した道具「ノミ」の刃はボロボロ。

  

 


 

剥がしたあとはサンドペーパーやノミで残りカスを除去。

この時、やりすぎて「角」を丸めてしまわないよう注意。必要最低限、綺麗になるまで整えましょう。

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次はフレット溝を綺麗にしましょうか。
ミニルーターで溝を深くするので指板表面の汚れなどを軽く落とすくらいの感じでサササッとペーパーがけ

  

使用するのは毎度おなじみステュMac製のルーター治具

使う「刃・ビット」はステュMacの「#1180」という型番のもの。
これって、以前はラインナップに無かったんですよね・・・以前と言っても10年以上前の話し。

 

まずこのギターに打つフレットの「脚の長さ」を計測。ま、大抵は約1.8mm前後なので2.0mmもあれば余裕です。

  

掘りおわったら必ず規定の寸法まで掘れているか確認しましょう・・・↓↓約2.3〜2.4mmですかね。指板修正で減るぶんも考慮して。
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最後に、ジョイントのお話し。
GRETSCHのネックジョイントの「悪さ・精度の低さ」はかなり有名です。ググればいくらでも出てきます。

幸いにして、このギターはしっかり接着されているようで、かなり力を加えてみても接着が剥がれてしまうような雰囲気はありません。

また、ご存じの方も多いかと思いますが、↑↑ジョイント部には「ネジ」があります。目隠し用の丸い埋木が見えてますが、ネジ頭をこれで隠しています。Gibsonのブリッジも接着と同時に、左右にボルトもありますが、これってほとんど意味ないんですよ・・・じつは。
せいぜい気休め程度の効果。しっかりと接着面の平面を出し、密着・接着すればボルトやネジなんかよりはるかに強固になります。

なぜここまでハッキリ「ネジは意味なし」と言えるか、今までブリッジ剥がれなどネジ2本でかろうじて状態を留めているケースを沢山見てきましたので。

とは言え、せっかくバインディングを剥がしてジョイントの隙間などが丸見えになったのですから念のためエポキシ樹脂を流し込んでおきましょう。

  

おなじみシステムスリーエポキシ

視認できる隙間からひたすら染みこませます。
ジョイント内部の接着されていない空間などがエポキシ樹脂で充填されるのをイメージしながら・・・この処置は賛否あると思います。

もし仮にこのギターのジョイントが外れそうだったり、見るからに少しズレていて「ダメだ」と判断したなら当然ネックリセットですが、そこまでする必要もないかな、と考えたのでこのような処置をしました。エポキシ樹脂も年月が経てば剥がれる時は剥がれますし、その時はその時でまた次の世代のリペアマンがしっかりネックリセット修理を行えばいい事。

 

余談・・・・

この記事を書いている最中、PS5の参考動画がアップされてました。

これ実写だよ・・・・ってレベル(映像世界)でキャラクターを操作できてる
すごすぎ

 

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