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続きましてポジションマークの製作・交換です。

すこし迷いました・・・・交換するか否か。

  
このくらいうす〜い↑↑ところもあれば・・・・・・・・・・・・・・・・十分な厚みのところもある↑↑

 

すこしラッキーと思えたのは、オリジナルのポジションマーク素材はいわゆる樹脂、セルロイド。
という事で、大和マークさん等で扱っている「セルシート 黄パールセル」を使う事にします。本物の貝でいう黄蝶貝(Gold マザーオブパール)を再現した樹脂製ポジマーク素材ですね。

←こんな感じで、いろいろな柄がある

 

取り外しは簡単。既に接着剤などは完全に劣化し、ポジションマーク自体も収縮しているので、手でパキッと取れます。

  

 

取り外したポジションマークはどれがどのポジションだったのか印しておきましょう。

  

外したマークをよく観察し、大きさが同じもの同士を確認する→

 

ここでまたスキャンです。イラレに取込、ベジェ曲線でポジマークを描く。

レーザー加工機でカットします。

レーザーは熱でカットするのでカットされた「物」は実際のデータ上の寸法より誤差が出ます。
何度か試して、最終的なカットされた物が目的の寸法と同じになるように微調整します。

はい、一気にポジマーク完成!

いやはや、本当にレーザー加工機導入してよかった。言うまでもなく今までこういう作業は全て手作業でしたから。
40代後半、50歳も見えてきたこの歳だ、そろそろラクしてもいいだろう。

 

新しいポジションマークが完成したら、指板側の掘り直しです。

ピッタリ収まればOK
→→
通常の貝は約1.5mm厚なので、(このパールセルは2.0mm厚)埋め込む深さは約1.5mmにします↑↑

 

このように指板材が欠けてしまったところは↓↓フレット溝へ流れこまないようにしてエポキシで充填します。
→→
ステュMacの「#0487」Teflon Fret Dam↑↑というものです。

 

その他(指板欠けなどない部分は)基本アロンでいいと思います。
かなり隙間が目立つところなどはエポキシ樹脂(黒やローズ色にした)で埋めます。

  

 

エポキシ樹脂が完全に硬化したらペーパーがけして平らに。

→→

 

側面は少し出っ張らせて埋めてあるので、ここもペーパーで綺麗に面一に。

 

どんどんいきましょう。↓↓これはオリジナルの状態を再現した状態。図にするとこういう組み合わせがされてます↓↓

  

同じようにしましょう。。。。。。。エンド部を接着し。

  

 

はみ出た部分をノミでカット。。。。。。。。。。。。。。。。。。ついでに↓↓指板面側に出っ張った所もアバウトにカット

  

 

 

サイドポジションマークを施します

指板へ接着してからでもかまわないのですが、作業のしやすさ、今回の場合「赤色のエポキシ樹脂」でサイドポジを再現するため、接着する前にサイドポジを入れました。

  

各ポジマークの中心位置を書いたら、ボール盤を使いドリルで穴を開けます。2ページ目で試しているので本番も安心ですね。

  

エポキシ樹脂を充填して固化、ペーパーで接着面側だけ平らにすれば完成

 

両側ともアロンで接着しますが、1弦側は多少ずれても問題なし。
サイドポジマーク側は事前に印したフレット溝とピッタリ合うように接着。いずれもナット&エンドは少しはみ出させた状態で接着し、あとからノミなどでカットして面一にしましょう。

 

お次はヘッド部! 湾曲しています。こちらもご覧のとおり角っこはこのようになっています↓↓

  

MARTINとか通常このようになっている事が多いのですが・・・

 

熱風が出るヒートガンで事前にバインディングを曲げてから接着します。

→→

おなじく少しはみ出させた状態で接着して、あとからノミでカット。

  

 

両側も接着していきます・・・・

  

両側もかなり鋭角に曲がる部分がありますよね・・・・・・・・・・・そうココ↓↓ 矢印部分まで接着しておきましょう

  

ヒートガンで曲げます

うまく曲げ加工ができたらアロンで接着です。適宜マスキングテープで固定。

一晩置き、完全に硬化したら余計な部分は極力カットしておきます。勿論あとからでも可能ですが、気分の問題。

  

 

6ページ目からは「塗装剥がし」工程。今回は塗装や水研ぎ&バフィングの工程まで動画をたっぷり撮りました。
「百聞は一見にしかず」観てみてください。

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